2018年5月9日、初開催となる「AI・業務自動化展」を含め、13もの専門展を詰め合わせた「Japan IT Week 春」が今年も東京ビッグサイトでスタートした。クラウドコンピューティングEXPO内のサイボウズブースでは「ファクトリー(工場)」をテーマにkintoneパートナーが強力な連携サービスを展開していた。
切磋琢磨を続けるkintoneパートナーの熱い展示を見よ
時にはカフェ、時にはジャングルと、さまざまなコンセプトでブースを展開してきたサイボウズ。今回のブースは「みんなで作ろう業務改善」を実現する「ファクトリー(工場)」をテーマに据えている。「プラットフォームであるkintoneにパートナーのソリューションを組み合わせることで、企業にあわせた業務改善が可能になる」(サイボウズ 伊佐政隆氏)というコメントの通り、この数年で増えてきた強力な連携サービスが揃っている。
個人的に一押しなツートップは、Excelの操作性をkintone上で完全再現している驚異のプラグインである「krewSheet」(グレープシティ)と、ノンプログラミングでkintoneカスタマイズを実現する「gusuku Customine」(アールスリーインスティテュート)。両者とも実際のデモが披露されているので、ぜひ試してもらいたい。
和気あいあいながら、各社とも切磋琢磨を続けるkintone界隈だけに、ツートップもうかうかしてられない。たとえば、M-SOLUSIONSはクラウド型RPA「BizteX cobit」を用いることで、GUI環境から経費精算のデータをkintoneに自動登録する設定を披露。RPA導入のアセスメント、ロボット作成、レクチャーなど初期構築を50万円、サポートを月額で提供するRPAロボット作成代行も提供しているという。Webサイトのデータ取得やSEO順位の取得、APIが提供されていないサービスの利用などさまざまな人力作業を自動化できるということで、働き方改革や業務改善に大きく寄与しそうだ。
また、定額のkintoneシステムインテグレーション「システム39」を手がけるジョイゾーは、企業向けチャットサービスである「LINE WORKS」を用いて、kintoneと情報をやりとりできるチャットボット連携サービスを披露。顧客情報や社内FAQの取得や日報登録などさまざまな用途で利用できそうだ。9月の正式リリースに向け、現在プレビュー版のお試し企業を募集しているという。
その他、kintoneデータからMFクラウドへの請求書の自動発行を実現する連携プラグイン(ソフトクリエイト)や、見積もり作成や提携メールの自動化(サイボウズスタートアップ)、kintoneベースのワークフローを実現するコラボフロー(コラボフロー)、現場に強いkintoneプラグインを詰め合わせたATTAZoo+(JBアドバンスト・テクノロジー)なども披露されている。
もちろん、サイボウズ OfficeやGaroonなど各種製品や、働き方改革を提案する「チームワーク総研」などのコーナーも用意されており、働き方改革や業務改善のヒントが得られるブースになっている。IT Weekにお越しの際は、ぜひ足を運んでいただきたい。