このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

さとうなおきの「週刊アジュール」 第33回

「グローバル仮想ネットワークピアリング」が東日本・西日本リージョンでも利用可能に

SAP HANA等への書き込み遅延をミリ秒以下にする「Write Accelerator」がGA

2018年05月07日 12時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」の第33回では、先週(2018年4月30日~5月6日)の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure SQL Data Warehouse:「コンピューティング最適化 Gen2」パフォーマンスレベルがGA

 Azure SQL Data Warehouseは、SQL Serverベースのデータウェアハウス(DWH)サービスです。

 Azure SQL Data Warehouseでは、当初から提供されていたパフォーマンスレベルに加えて、2017年9月のIgniteカンファレンスで、新しいコンピューティング最適化のパフォーマンスレベルのプレビューが発表されていました。

 今回、この新しいコンピューティング最適化のパフォーマンスレベルがGA(一般提供)になりました。

 当初から提供されていたパフォーマンスレベル、新しいパフォーマンスレベルは、プレビュー期間中はそれぞれ「Optimized for Elasticity」、「Optimized for Compute」と呼ばれていましたが、今回、それぞれ「コンピューティング最適化 Gen1」(Compute Optimized Gen1)、「コンピューティング最適化 Gen2」(Compute Optimized Gen2)と呼ばれるようになりました。

 コンピューティング最適化 Gen2は、コンピューティング最適化 Gen1に比べて、最大5倍のクエリパフォーマンス、4倍の同時実行性、5倍のコンピューティング能力を提供します。

 詳細は、更新情報「General availability: Azure SQL Data Warehouse Gen2」、ブログポスト「Turbocharge cloud analytics with Azure SQL Data Warehouse」「Blazing fast data warehousing with Azure SQL Data Warehouse」「Adaptive caching powers Azure SQL Data Warehouse performance gains」Azure SQL Data Warehouseの価格ページドキュメントをご覧ください。

Azure SQL Data Warehouseの「コンピューティング最適化 Gen2」パフォーマンスレベル

Azure Virtual Machines:Write AcceleratorがGA

 IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual Machinesで、「Write Accelerator」がGAになりました。

 Write Acceleratorは、書き込みのI/Oレイテンシをミリ秒以下にまで改善する機能です。SQL Server、Oracle Database、SAP HANAといったデータベースを実行するVMで活用するのがお薦めです。

 Write Acceleratorは、現時点では、MシリーズのVM、管理ディスク(Azure Managed Disks)、Premium Storageという構成でのみサポートされています。

 詳細は、ブログポスト「Write Accelerator for M-Series virtual machines now generally available」ドキュメントをご覧ください。

 また、Write AcceleratorがサポートされているMシリーズのVMが、SAP HANAによって認定されました。

 詳細は、ブログポスト「Azure M-series VMs are now SAP HANA certified」ドキュメントをご覧ください。

M128s VMでの4kの書き込みのI/Oパフォーマンス

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事