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性能もコスパもパワーアップ!

第2世代RyzenにベストなX470マザーを選ぼう

2018年05月01日 15時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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 大型連休中に組むのに、ちょうど良い“Pinnacle Ridge”こと第2世代Ryzenシリーズ。14nmプロセスから12nmLPプロセスへ微細化されたほか、動作クロックと対応メモリークロックの引き上げ、CPUの負荷状況などに合わせたクロックアップ機能の改良など、全体的にスペックアップしつつ、第1世代Ryzenから価格ダウンと、IntelとAMDのCPU対決をさらに過熱させること間違いなしになっている。

 そんな第2世代Ryzen向けにチップセットも変更され、CPUと同時にAMD X470チップセットが登場している。

 X470チップセットを搭載したマザーボードは、定番人気のハイエンドモデルから、おなじみのゲーミングモデルやコスパ重視モデル、省スペースな16スレッドPCを実現できるMini-ITX規格のモデルまで、主要メーカーから発売または、発売予定となっている。

 ここでは各社のX470マザーボードの特徴とオススメモデルを紹介していこう。

コスパグッドなASRock X470マザーボード

 ASRock製X470マザーボードの国内ラインアップは、発売時期未定のMini-ITXモデル「X470 Gaming-ITX/ac」を含め5製品だ。

 16フェーズの電源回路や11ac対応の無線LANなどを備える3万2500円前後の「X470 Taichi」や、2万円アンダーながら12フェーズの電源回路やインテル製LAN、NVIDIA SLIのサポートなどミドルクラスのスペックが備わっている「X470 MASTER SLI」など、相変わらずコスパ優秀になっている。

 ASRockはいままで、M.2ヒートシンクを搭載していなかったが、X470搭載マザーボードではATXモデルの4製品に搭載されている。また、アドレス指定LEDヘッダも同様に実装されているので注目だ。そのほか、人気のある「Taichi」には、10ギガビットLANを備える「X470 Taichi Ultimate」も用意されている。

他社に遅れたが、ASRockもM.2ヒートシンクを装備。同社のテストではヒートシンクの有無で、Intel 600pの温度が12度ダウンしている

Fatal1tyシリーズに採用されているCreative Sound Blaster Cinema 5。手軽に映画や音楽、ゲームなどに最適な音響効果を手軽に楽しめる

LEDライティング機能の「Polychrome RGB」をサポートし、発売未定のMini-ITXモデル含め、RGB LEDヘッダとアドレス指定LEDヘッダが備わっている

「X470 Taichi Ultimate」には、最大10Gbpsに対応するAquantia製10ギガビットLANを搭載する

コスパ際立つASRock
2万円アンダーの「X470 MASTER SLI」が狙い目

 甲乙付けがたいASRock製X470マザーボードだが、初値で2万円を切っており、ゲーミング向けモデルの「Fatal1ty X470 GAMING K4」と同じ基板設計になっている「X470 MASTER SLI」は、とくに目を引く存在と言える。

 さすがにオーディオチップは下位のRealtek「ALC892」になり、コストダウンが計られているが、音楽、動画、ゲームといった用途に不足なしだろう。

 また電源回路周りに不安なしで、12フェーズのデジタル電源に、アルミ製VRMヒートシンクや8ピン+4ピン仕様のCPU電源コネクタの採用と堅牢な作りになっている。

コストを抑えた第2世代Ryzen自作にベストな「X470 MASTER SLI」

ニチコン製12Kブラックコンデンサーやプレミアムパワーチョーク、高密度ガラス繊維基板など、ASRockの特徴になる耐久性、品質にこだわったSuperAlloyを採用する

ASRock X470 マザーボード
型番 X470 MASTER SLI
フォームファクター ATX
チップセット AMD X470
CPUソケット Socket AM4
電源フェーズ数 12フェーズ
メモリー DIMM×4 DDR4-3466+(OC)
拡張スロット PCI Express 3.0 x16×2(x16/x8×2動作)、2.0 x1×4
出力インターフェース HDMI×1
マルチGPU AMD CrossFireX、NVIDIA SLI
オーディオ 7.1ch(Realtek ALC892)
ネットワーク ギガビットLAN(Intel 211AT)
ストレージ M.2×2(PCIe Gen3.0x4/SATA3.0×1、PCIe Gen2.0x2/SATA3.0×1)、SATA3.0 6Gbps×6
USB USB 3.1 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、USB 3.1 Gen1×10(リア×6、ヘッダ×4)、USB 2.0×4(ヘッダ×4)
LED RGB LEDヘッダ×2、アドレス指定LEDヘッダ×1
価格 2万円前後

「X470 Taichi」に、10ギガビットLANを追加した「X470 Taichi Ultimate」。実売価格4万円前後になる

ギガビットLANや11ac無線LANも搭載している

他者のハイエンドモデルと同レベルのスペックでありながら、3万2500円前後になっている「X470 Taichi」。なお、各部のヒートシンクなどのカラーリングは、「X470 Taichi Ultimate」と異なっている

ゲーミング向けモデルの「Fatal1ty X470 GAMING K4」。実売価格は2万5000円前後で、Creative Sound Blaster Cinema 5を搭載だ

ASRock X470 マザーボード
型番 X470 Taichi Ultimate X470 Taichi
フォームファクター ATX
チップセット AMD X470
CPUソケット Socket AM4
電源フェーズ数 16フェーズ
メモリー DIMM×4 DDR4-3466+(OC)
拡張スロット PCI Express 3.0 x16×2(x16/x8×2動作)、2.0 x16(x4動作)×1、2.0 x1×2
出力インターフェース HDMI×1
マルチGPU AMD CrossFireX、NVIDIA SLI
オーディオ 7.1ch(Realtek ALC1220) Purity Sound 4
ネットワーク ギガビットLAN(Intel 211AT)、10G LAN(AQUANTIA)、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac ギガビットLAN(Intel 211AT)、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
ストレージ M.2×2(PCIe Gen3.0x4/SATA3.0×1、PCIe Gen2.0x4×1)、SATA3.0 6Gbps×8
USB USB 3.1 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、USB 3.1 Gen1×10(リア×6、ヘッダ×4)、USB 2.0×4(ヘッダ×4)
LED RGB LEDヘッダ×2、アドレス指定LEDヘッダ×1
価格 4万円前後 3万2500円前後
   
型番 Fatal1ty X470 GAMING K4 X470 Gaming-ITX/ac
フォームファクター ATX Mini-ITX
チップセット AMD X470
CPUソケット Socket AM4
電源フェーズ数 12フェーズ 8フェーズ
メモリー DIMM×4 DDR4-3466+(OC) DIMM×2 DDR4-3466+(OC)
拡張スロット PCI Express 3.0 x16×2(x16/x8×2動作)、2.0 x1×4 PCI Express 3.0 x16×1
出力インターフェース HDMI×1 HDMI×1、DisplayPort×1
マルチGPU AMD CrossFireX、NVIDIA SLI -
オーディオ 7.1ch(Realtek ALC1220)、Creative Sound Blaster Cinema 5
ネットワーク ギガビットLAN(Intel 211AT) ギガビットLAN(Intel)、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
ストレージ M.2×2(PCIe Gen3.0x4/SATA3.0×1、PCIe Gen2.0x2/SATA3.0×1)、SATA3.0 6Gbps×6 M.2(PCIe Gen3.0x4)、M.2(Key E Wi-Fi Module)、SATA3.0 6Gbps×4
USB USB 3.1 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、USB 3.1 Gen1×10(リア×6、ヘッダ×4)、USB 2.0×4(ヘッダ×4) USB 3.1 Gen2×2(Type-A×1、Type-C×1)、USB 3.1 Gen1×4(リア×2、ヘッダ×2)、USB 2.0×4(リア×2、ヘッダ×2)
LED RGB LEDヘッダ×2、アドレス指定LEDヘッダ×1
価格 2万5000円前後 未定

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