注目のポタアン「Q5」の詳細が明らかに
エミライが、同社が国内の代理店を担うオーディオメーカー「FiiO」の新製品に関する説明会を開催した。
主に、ポータブルヘッドホンアンプ「Q5」、デジタルオーディオプレーヤー「M7」についての詳細を明かした。
Q5は、DACとBluetoothレシーバーを内蔵するポータブルヘッドホンアンプ。DACチップに、旭化成エレクトロニクスの「AK4490EN」をデュアルで搭載。PCM音源では最大で384kHz/32bit、DSDは、最大で11.2MHzまでのネイティブ再生に対応している。
「DACチップの性能を最大まで引き出すため」、テキサス・インスツルメンツ製のオペアンプ「OPA1642」、パナソニック製のフィルムコンデンサーなど、他パーツの品質にもこだわった。
ボリューム調整方式は電子制御とし、256段の調整が可能。アナログ式のボリューム調整では、特性上、左右の音量が不揃いになる可能性があるが、これを防ぐ効果があるという。
Bluetooth接続時の音質の良さも大きな特徴。同社の説明によれば、Bluetooth対応機では、製品によってはBluetoothレシーバーのモジュールに搭載されているDACを通して音を出力するため、有線接続時と、Bluetooth接続時で音質に大きな差が出てしまうケースがあるという。
Q5は、BluetoothモジュールのDACをバイパスし、AK4490ENを通して出力する設計になっているため、有線時とBluetooth接続時の音質差を可能な限り低減しているとする。
現在、4万円台での発売を検討しているという。
アンプモジュールは着脱式
アンプ部はモジュール式で、ネジで固定する方式。これは、端子の異なるアンプモジュールを用意することで、低い入力でも十分な音量が得られる高感度のイヤフォンから、再生機側の駆動力が求められる大型のヘッドフォンまで対応できるようにした。
具体的には、3.5mmステレオ端子/2.5mmバランス端子を搭載する「AM3A」と、3.5mmステレオ端子/4.4mmバランス端子を搭載する「AM3B」のいずれかがキット形式で付属。販売時は、それぞれ、専用のパッケージが用意される。
デジタルオーディオプレーヤー「M7」については、別記事で紹介する。
この連載の記事
-
第20回
AV
パイオニアが開発中マグネシウム振動板を公開 -
第19回
AV
頭の動きに合わせて定位する「MOBIUS」、“聴く”VR、カスタムイヤピース -
第18回
AV
やはり憧れ、静電型ヘッドフォンの上質サウンドを聴く -
第17回
AV
5月に販売開始、米オーディオ「MYTEK Digital」 なぜ音がいい? -
第16回
AV
予告通り、ラックスマンの重箱オーディオにオプション追加 -
第14回
AV
ヘッドフォン祭から探る、2018年のヘッドフォントレンド -
第13回
AV
なぜシュアは、静電型/USB Type-C接続にいま取り組んだのか? -
第12回
AV
aptX HDやMQAに対する各社の対応がすすむ -
第11回
AV
聴力測定して音質を個人に合わせるヘッドフォン、国内参入 -
第10回
AV
2年かけた意欲作、Mezeのヘッドフォン「EMPYREAN」の音に驚き - この連載の一覧へ