NECは4月24日、日本水産(ニッスイ)と共同でAIを活用した養殖効率化ソリューションを開発したと発表した。
魚介類の養殖生産の増大が想定されているものの、養殖業において適切な給餌量や漁獲高を推定するための魚の体長・体重測定では直接網で掬い上げて測定したり、いけす内を撮影した映像をコマ送りしてプロットするといった手作業の工数が多いという。
NECはニッスイとともに、2017年よりブリの養殖においてICT活用の開発を進めてきた。今回開発されたソリューションでは、水中のステレオカメラで撮影した魚群の映像をクラウドにアップロード、AI(機械学習)により測定対象魚を検出。同時に測定点を自動的に抽出して魚のサイズを測定し、魚体重換算モデル式を用いた魚体重の算出する。
非接触で正確な魚長・魚体重測定ができ、測定作業の機械化・自動化により手作業と同等以上の処理を短時間で可能としている。また、NECでは「魚長等測定自動化サービス(仮)」として対象魚種をマグロにも拡大し、2018年度下期よりクラウドサービスとして提供する予定。