シチズンの強み「スーパーチタニウム」が重さや傷の心配を軽減
完売モデル再び、シチズン光発電スマートウォッチ「新エコ・ドライブ Bluetooth」
2018年04月20日 11時00分更新
3000本を予約完売した初代「エコ・ドライブ Bluetooth」
光発電+スマートフォン連携という機能で、2016年に初代モデルが登場したシチズン時計(以下、シチズン)の「エコ・ドライブ Bluetooth(BZ1025-02E)」。世界限定3000本ながら店頭にほとんど並ぶことなく、予約時でほぼ完売してしまうほどの異例の人気となった。
それまでのスマートウォッチというと、バッテリー消費が激しく毎日の充電がかかせなかったり、メーカーに時計を作るノウハウがないため、毎日使うものとしての使い勝手が悪いという製品も多く、エコ・ドライブ Bluetoothの場合は、時計メーカーが本気で作ったスマートウォッチとして注目を集めたモデルといえる。そのエコ・ドライブ Bluetoothシリーズから、第4世代となる最新モデルが4月19日に発売開始。しかも、一気に5モデルというラインアップになっている。
充電ケーブルの持ち歩き不要、最大約4年稼働するエコ・ドライブとは
エコ・ドライブ Bluetoothの最大の特徴は、なんといっても光で発電するためケーブルを使った充電が不要な点で、「エコ・ドライブ」はシチズン独自の光発電技術の総称となる。シチズンが光発電時計を発売してすでに40年が経過しており、光発電エコ・ドライブは、同社が誇る技術のひとつだ。
発電プロセスは、ダイヤルの下に配置したソーラーセルに光を集め発電し、本体内の二次電池へと充電される。発電効率は晴天下の太陽光が最も良く、十分に1日動作する分の蓄電まで約12分しかかからない。さらに一般的な家屋の照明でも充電可能。さすがに太陽光ほどの発電効率はないが、8時間ほど室内光にダイヤルを向けていれば、1日分が充電できる。袖などで隠れていてもフル充電時で約4年稼働し、すべて覆わないように腕に装着してれば、常に充電されるためバッテリー残量を気にする必要はないわけだ。
エコ・ドライブ Bluetoothは、スマートフォンとの連携のための通信や通知のために針を動かしたり、音やバイブレーションが利用できるので、一般的なクオーツ時計よりも電力を消費することになる。それでもケーブルを使って給電する必要がないのがポイント。ケーブル充電という、スマートウォッチの縛りから解放された製品といえる。
ダイヤルにあたる光の強さでスマートフォンアプリのインジケーターが変化する
光発電中の状況は、スマートフォンの専用アプリ「エコ・ドライブ Bluetooth」から確認可能。アプリの「Light Level」という機能にアクセスすると、画面中央部に発電量を表すインジケーターが表示される。このインジケーターの大きさや色で発電効率がわかるようになっていて、強い光で発電効率が高い場合は、赤に近い色でインジケーターは大きくなり、弱い場合は青に近い光でインジケーターは小さくなる。
ちなみに毎日の発電量は、スマートフォンとの連携時間にも関係してくる。スマートフォンとの連携は通常連続6時間となっているが、毎日ちゃんと光にあてて充電している場合は、2時間単位で最大12時間まで増やすことができる。
スマートフォンとの連携機能は、専用アプリから設定可能。電話やメールの着信はもちろん、執筆時時点でLINEやFacebook Messenger、TwitterといったSNS系のアプリ18種にはキッチリと対応している。また電話や一部アプリの着信に関しては、ユーザーが通知して欲しい相手だけを選びフィルターを作ることもできるので、重要な連絡を逃さずチェックできるのはうれしい。
スマートフォンにメールやSNSの通知が届くと、エコ・ドライブ Bluetoothの秒針が、左上の「INFO」を指して知らせる。音と振動による通知も設定可能
時刻合わせは、連携しているスマートフォンの時刻が反映されるので、手動で設定する必要はない。海外へ移動した場合、スマートフォンが現地の時刻になれば、自動で時刻合わせをしてくれるので便利。さらにローカルタイムを日本に設定しておけば、海外にいてもリュウズの操作で日本時間に切り替えできる。
ちなみにリュウズを使ってエコ・ドライブ Bluetooth単体でも時刻合わせは可能。スマートフォンが手元にないときや、フライトモードで電波を受信できないときでも調整できる。
主な機能は、ムーブメントW770を搭載したモデルはすべて同じ動きをし、初代の限定モデルや2017年に発売された後継機も同様。今回のモデルが2017年7月発売の第3世代モデルと異なるのが、ケースの素材にチタンを採用し、チタンバンドのモデルもラインアップしていることだ。