ドスパラの中古PC担当者が集まって、“懐かしのパソコンの話題”で盛り上がる連載企画「懐かしのレトロPC 座談会」が、Dospara Expressで連載中だ。前に自作パーツの話題で盛り上がったところ、予想外? いや予想以上! に好評だったため、第2弾を企画。
懐かしのレトロPC 座談会では「大昔のパソコンに20世紀のOSを再インストールしてみたり」などなど、アクティブに活動中。古くからのパソコンファンから見れば懐かしく、若い世代から見れば歴史を振り返る体験が得られるかも。
今回のテーマはインターネット。題して「あのころ私たちは若かった、草の根ネットからブロードバンドまで大放談」。まだインターネットに家庭でつなぐ前の時代から、黎明期ならではのインターネット事情、そしてその周辺にあった技術まで。内容は特に設定せず、好き放題、思い思いに話してみることになりました。シナリオのないトークの行く先やいかに? 1時間40分のとめどないトークを2万文字強の大ボリュームでお届けします!
初めてのインターネット体験は、インターネット……ではなかった
── 始まりました。
クマさん 「では、何から話そうか」
一同 「う~ん」
すーさん 「さかのぼっていくスタイル?」
まっちゃん 「どっちでもいいよ」
フジヤン 「方針決めないと始まらないだろ(怒)」
── ではネットとの出会いから! 今回は「天の声さん」も登場しますよ。
すーさん 「私の場合はPC-9800シリーズを使った“草の根ネット”のBBSから。学生時代の20歳前後だったので1996~7年ごろかな」
クマさん 「それだと、僕のほうが数年早いね。ちょうどPC-VANとかNIFTY-Serveをみんなが使い始めたタイミングで、どうしてもやりたかったのだけれど、高校生だったから電話料金が自由にならない。でもパソコン通信はやりたい。ということで、電話代かからないアマチュア無線で同じことをやってみた。部屋にアンテナを立てて、パソコンに無線機を付けて、パソコン通信をやる。これが始まり。1994年ぐらいかなぁ」
フジヤン 「僕もくまさんとは同じ世代だけど、入ったタイミングはくまさんのほうがちょっと早いかな」
クマさん 「つまり、みんなインターネットじゃないわけね」
すーさん 「うん、パソコン通信。すでに知人はインターネットにつないでいたけど、自分でも何かやりたいなって思った。『なら、草の根BBSをやってみたらどう?』ってパソコンを借りたのが始まり」
まっちゃん 「あのさ~、インターネットとパソコン通信って違うの?」
すーさん 「だいぶ違う。パソコンでデータのやり取りするぐらいしか同じところがないぐらい」
クマさん 「技術的に言うと、不特定多数とつなげるかどうかかなぁ。パソコン通信はホストコンピューターっていう中心になるものがあって、そこにみんながつなぎに行くかたち。これがいろんな場所に置いてある。基本的に別のホストコンピューターにつないでいる人とはコンタクトが取れない」
まっちゃん 「要するに社内LANみたいなもの?」
すーさん 「……えっと、ほかの会社のやつが見れないという意味では近い気もするけど、それはLANだから違うね」
まっちゃん 「……ん? どっち!!」
すーさん 「だからパソコン通信だってば」
── ちなみにインターネットが出始めたころ、LANからインターネットにつなげられるものをイントラネットって言ってましたね。
フジヤン 「ありましたね。いまでも限定した枠内で使う言葉ですね」
まっちゃん 「私の場合、その概念を学ぶ前にインターネットにつないでたからなぁ……。サイトや掲示板を見るって言ったら、インターネット以外イメージできない」