マイニングモードで簡単に最適化
UEFIセットアップにマイニング向けの「Mining Mode」を用意しているのもマイナーにはありがたい。多数のグラフィックスボードをOSに認識させるために必要な「Above 4G Decoding」が有効になるほか、PCI Expressのレーン速度をGen.2(1レーンの片道帯域500MB/s)に制限する設定も行われる。マイニングではGPUの演算処理がボトルネックになるため高速なバスインターフェースは不要で、少しでも省電力なほうが都合がいいことから、このような設定が好まれる。
低コストCPUが使えるB250チップセットを搭載
チップセットはIntel B250 Expressを採用する。廉価版モデルだが、マイニングシステムはグラフィックスボード以外は最小限で良い。
安価に入手できる第7世代Coreプロセッサーベース(開発コードネーム=Kaby Lake)のPentiumやCeleronなど低コストなCPUが使えて、チップセットレベルで最大12レーンのPCI Expressも使える拡張性も備えるB250チップセットは、現時点で最適なチョイスだろう。
リアパネルのインターフェイスやオンボードの機能もコスト重視のチョイスだが、汎用のPCとして運用するための装備もひととおり揃えている。機能が多くないぶん基板をスリムにまとめており、マイニングリグを組むにも扱いやすい。