4K映像や実況、音楽など、普段からネット上のサービスを楽しんでいる読者は多いハズ。ストリーミングサービスも定着しつつあり、満喫している方は多いだろう。
すでにそれらサービスを楽しんでいる方、またこれから試してみたい方に見直してほしいことが、PCやスマホのアンテナ性能、Wi-Fi対応状況だけでなく、ルーター性能の影響も大きいことだ。ストリーミングサービスを家族などともに複数人が使用する場合は、その快適度は特にルーターに左右される傾向にある。どうも最近家庭内LANの調子がよろしくないという方は、PCやスマホではなく、まずはルーターの性能を見直すべきだろう。
そこで今回は、BUFFALOのインテリア風の無線LANルーター「WTR-M2133HP」を見ていきたい。突き抜けたデザインが注目されがちだが、無線LANルーターとしてもなかなか優秀なのだ。高機能なルーターを購入したいが、「黒くて四角い物体をリビングに置くことを、奥さんに反対される」という場合にも狙い目の製品だ。
店頭でひとめ惚れする人も!? 不思議な形のルーター
ルーターといえば、四角い箱からアンテナが生えたイメージがお馴染みだが、WTR-M2133HPは円形でお皿っぽくもあり、パラボラアンテナっぽくもある独特のデザインを採用している。なかには、変わったデザインの時計のように思う方もいるはずだ。後述する可動式指向性アンテナを除いたサイズは直径231mm×奥行き70mm。設置は付属のスタンドを使用しても立たせるようになっている。リビングのインテリアに溶け込むことを狙っているだけあって、かなり凝ったデザインといえるだろう。
LANポートやボタン類を先に見ておこう。下部裏側に集中しており、USB 3.0ポート×1、WAN×1、LAN×3のほか、電源ボタン、リセットボタン、モードスイッチ、MANUAL/AUTOスイッチがあり、右側面にはステータスLEDとAOSSボタンがある。
Wi-Fi側は11a/b/g/n/acに対応し、チャンネルは11a:5.2〜5.7GHz(36/40/44/48/52/56/60/64/100/104/108/112/116/120/124/128/132/136/140ch)、11g/11b:2.4GHz(1〜13ch)。最大転送速度は、11acは866Mbps、11nは400Mbps、11a/gは54Mbps、11bは11Mbpsとなっている。
WTR-M2133HPの無線LANインターフェース部周波数範囲(チャンネル) | |
---|---|
IEEE802.11a | 5.2〜5.7GHz(36/40/44/48/52/56/60/64/100/104/108/112/116/120/124/128/132/136/140ch) |
IEEE802.11g、IEEE802.11b | 2.4GHz(1〜13ch) |
WTR-M2133HPの最大転送速度 | |
---|---|
IEEE802.11ac | 866Mbps |
IEEE802.11n | 400Mbps |
IEEE802.11a/g | 54Mbps |
IEEE802.11b | 11Mbps |
外付けの指向性アンテナが意外と便利
WTR-M2133HPのアンテナは、本体内に5GHz(W52/W53)用、2.4GHz用を内蔵し、外付けとなっている指向性アンテナは5GHz(W56)用という仕様だ。この指向性アンテナは、文字通り特定方向に対しての送受信を強化するというもので、まさに手動ビームフォーミング機能といえる状態だ。
指向性アンテナの可動域は横方向135度に回転し、縦方向は90度までとなっているので、安定させたい機器の方向を狙える。4Kストリーミングを実行する機器に向けたり、お風呂がある場所に向けたりと任意で決められるのは、なにかと便利である。また、部屋の少し高い場所にWTR-M2133HPを置き、指向性アンテナを下方向に向けておくのもアリ。アンテナらしくないデザインとなっているため、お子さんを初めとする家族にも“なんだかよく分からない機械”という威圧感を与えにくく、使いこなしてもらいやすいのではないだろうか。