ディスプレーのベゼルを極限まで細くして大画面&省スペースを実現したデルのフレームレスデスクトップ「New Inspiron 24 5000 フレームレスデスクトップ」(以下、New Inspiron 24 5000)。コードネーム「Bristol Ridge」のAPUを搭載しているが、いったいどれくらいの性能を持っているのだろうか。今回はベンチマーク結果を交えながら、気になるパフォーマンスを紹介していこう。
New Inspiron 24 5000は、CPUやメモリー容量、ストレージなどの構成の違いにより「プレミアム」と「プラチナ」の2つのモデルが用意されている。プラチナはタッチパネルの有無により、「プラチナ・グラフィック」と「プラチナ・タッチパネル」の2モデルをラインアップする。それぞれのおもなスペックは次の表の通り。なお、いずれもプラス1万5000円でOffice付きも選択できる。
Inspiron 24 5000の主なスペック | |||
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プレミアム | プラチナ・グラフィック | プラチナ・タッチパネル | |
APU | A10-9700E A12-9800E | A12-9800E | |
グラフィックス | AMD Radeon R7 グラフィックス | Radeon RX560 | |
メモリー | 8GB | 16GB | |
ストレージ | 1TB HDD | 1TB HDD+128GB SSD | |
ディスプレー | 非タッチスクリーン | タッチスクリーン | |
価格(クーポン利用時、2月9日現在) | 9万1781円 | 10万5551円 | 12万3911円 |
今回試したのは、ラインアップのうちもっともベーシックなプレミアムモデル。CPUがA10-9700E APU(4C/4T、3.0GHz/最大3.5Ghz)、GPUが内蔵のAMD Radeon R7 グラフィックス、メモリーが8GB(DDR4 2400MHz)、ストレージが1TB HDD(7200回転)という構成だ。
まずは、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、パソコンの総合的なパフォーマンスを計測するPCMarkを試してみたところ、PCMark 8 Home Acceleratedが「2991」、PCMark 10が「2361」という結果になった。PCMark 10のスコアの詳細を見ると、基本性能を示すEssentialsとビジネスアプリの性能を表すProductvityが4000前後とそこそこ高いスコアを示したのに対し、写真や動画編集などのクリエイティブ性能を見るDigital Content Creationは2500を下回る結果に。
ウェブブラウジングやメール、Office文書作成などは快適にできそうだが、RAW現像や動画編集などの重めの作業をするにはちょっと物足りなさを感じる場面がありそうだ。
「Passmark」を実行してみたところ、「CPU Mark」が4648という結果になった。また「CINEBENCH R15」は、CPUのマルチスレッドが277cbとなった。CPU性能的にはCore i7-7500Uと比較して1~2割ほど低く、Core i7-7Y75よりは高いレベル。体感的にもノート向けの省電力なCore i7と同程度といった印象だ。
A10-9700Eは、デスクトップ向けとしてはTDP(熱設計電力)が35Wと低めながら、Radeon R7クラスのグラフィックス性能を内蔵しているのが大きな特徴となっている。そこで、グラフィックスの性能を知るために3DMarkを試してみた。
3DMarkスコア | |
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Sky Diver | 5245 |
Cloud Gate | 6336 |
ゲーミングノートやミドルレンジパソコン向けの「Sky Diver」が5245となった。ゲームもそこそこ快適に楽しめそうなスコアだ。そこで、ゲーム系のベンチマークもいくつか試してみた。まず「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver. 1.51」は次のようになった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver. 1.51のスコア | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1920×1080ドット | 6649 | 快適 |
標準品質 | 1920×1080ドット | 5994 | 快適 |
最高品質 | 1920×1080ドット | 4899 | 普通 |
同様に「FINAL FANTASY XIV:A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」と「FINAL FANTASY XIV:紅蓮の解放者 ベンチマーク」も試してみた。
FINAL FANTASY XIV:A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 | |||
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1920×1080ドット | 標準品質(デスクトップPC) | 4119 | 快適 |
1920×1080ドット | 高品質(デスクトップPC) | 1961 | 設定変更を推奨 |
1920×1080ドット | 最高品質 | 1972 | 設定変更を推奨 |
FINAL FANTASY XIV:紅蓮の解放者 ベンチマーク | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1920×1080ドット | 標準品質(デスクトップPC) | 2476 | 普通 |
1920×1080ドット | 高品質(デスクトップPC) | 1445 | 設定変更が必要 |
1920×1080ドット | 最高品質 | 1319 | 設定変更が必要 |
スコアを見てわかるように、フルHDでも標準品質ならある程度は遊べそうだ。タイトルと設定次第だが、FINAL FANTASY XIV:紅蓮の解放者 ベンチマークでこれくらいのスコアがあれば、遊べるゲームは少なくないだろう。
バランスのいい性能が魅力的な一体型パソコン
プレミアムモデルの場合、ストレージは2.5インチHDDが内蔵されている。CrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、シーケンシャルリードは120MB/秒前後と標準的な結果になった。よりキビキビとした操作感がほしいなら、SSDとHDDのデュアルドライブを搭載した上位モデルを検討してみるのもよさそうだ。もっとも、通常の使い方ならHDDのみでも不満を感じることは少ないだろう。
これだけの性能を持ちながら、10万円を切る価格を実現しているのは非常に魅力的。性能のバランスがよく、お手頃で洗練されたデザインのオールインワンパソコンを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | New Inspiron 24 5000 フレームレスデスクトップ プレミアム |
CPU | A10-9700E |
グラフィックス | AMD 内蔵 グラフィックス |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレー | 23.8型(1920×1080ドット)、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB 2.0端子×2、USB 3.1端子×3、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI入力端子、HDMI出力端子、有線LAN端子、オーディオライン出力端子など |
サイズ | およそ幅539.8×奥行53(スタンドを含めると177.5~233.9)×高さ412.9mm |
OS | Windows 10 Home(64bit) |