拝啓 小寒を過ぎ、寒さも本格的となってまいりました。日清食品様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、先日、あまりの寒さにも関わらず「雪国育ちだから平気でしょ(笑)」などと新潟育ちの経歴を無意味にこすられることにいらだちを覚えながら出社したところ、貴社からの贈り物が私の机の上に「これでもか」という佇まいで鎮座しておりました。
飲食メーカーさまから配送されてくるものといえば、新製品のサンプルであると相場が決まっております。新しいカップヌードルかな。カップ焼きそばかもしれないな。安易な予想を膨らませつつ、いささか暖房が効きすぎた編集部の中で開封したところ、中から出てきたものは、いまだ正月休みが抜けきれない私の目を覚まさせるのに十分なものがありました。
これは一体、何なのだろうか。
毎日のように食品系のリリースやニュースなどに目を通している自分でさえ、まったく見覚えのないアイテムです。少なくともリボンなどで飾り付けてあるからして、贈答品であることは間違いない。しかし、不勉強で恥ずかしいことですが、カップヌードルをブーケにする習慣については存じておりませんでした。
大いにうろたえているところ、同封してあった手紙に気づいたため、震える手で開封させていただきました。そこには、2017年におけるASCII.jp上の日清食品関連の記事の執筆・掲載についてのお礼とともに、以下のような一文がはっきりと書かれていたのです。
「この度は突然で恐縮ですが、お礼の気持ちをカップヌードルで作ったブーケにして、お送りさせていただきました。」
カップヌードルでブーケを作る必然性があるのかどうか一瞬悩んだものの、1971年に発売されて以来、半世紀近く貴社の看板であり続けるカップヌードルは、インスタント食品業界においても一際美しくあり続ける点でまさしく「花」のような存在。そのカップヌードルで作られたブーケをいただけることは光栄の極みであると思いなおし、ありがたく頂戴いたしました。
さらなる仕事の充実に導くべく、同じくグルメ担当であるナベコにもブーケを渡し、ASCII編集部の仲間として喜びを分かち合った次第でございます。
弊編集部におきましても、カップヌードルをはじめとする貴社のすばらしい商品は、夜型ゆえに業務が深夜におよぶことも珍しくない私共にとって、大変豊かな満腹感を得られるものとして、なくてはならない存在となっております。今後も貴社の技術力を活かしながら、ユーザーのニーズに沿った商品のご開発を期待しております。
折しも本記事を執筆中、貴社から「カップヌードウ 北海道限定パッケージ(レギュラー、カレー、シーフード)」が1月29日に北海道限定で発売されるとの報が届きました(ニュースリリース)。
「札幌日清 千歳工場」(北海道 千歳市)で製造する北海道限定のカップヌードルに、北海道日本ハムファイターズの西川遥輝選手、鍵谷陽平選手、中島卓也選手をカップにデザインした、北海道ならではのコラボ商品で、プロ野球ファンの私としても胸が熱くなります。
さっそく編集部の北海道日本ハムファイターズファンに伝えたところ、非常に感動した様子で「今年は清宮幸太郎選手をファームでじっくり育てるべきである」と話しておりました。
それでは、いよいよ寒さが深まる時期ですが、何卒ご自愛専一にお過ごしください。 敬具
平成30年1月12日 ASCII編集部 モーダル小嶋
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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