さとうなおきの「週刊アジュール」 第15回
筆者が選んだAzureアップデート2017年のベスト10も発表
Azure Cosmos DBのスループット上限/下限を拡張
2017年12月26日 13時00分更新
Azure Data Factory:V2向けの新しいコネクターを提供
Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。
パブリックプレビュー中のAzure Data Factory V2向けに、次のデータストアに対するコネクターが利用可能になりました。データ連携の可能性が広がりますね。
- Amazon Marketplace Web Service(ベータ)
- Azure Database for PostgreSQL
- Concur(ベータ)
- Couchbase(ベータ)
- Drill(ベータ)
- Google BigQuery(ベータ)
- Greenplum(ベータ)
- HBase
- Hive
- HubSpot(ベータ)
- Impala(ベータ)
- Jira(ベータ)
- Magento(ベータ)
- MariaDB
- Marketo(ベータ)
- Oracle Eloqua(ベータ)
- Paypal(ベータ)
- Phoenix
- Presto(ベータ)
- QuickBooks(ベータ)
- SAP Cloud for Customer (C4C)
- ServiceNow(ベータ)
- Shopify(ベータ)
- Spark
- Square(ベータ)
- Xero(ベータ)
- Zoho(ベータ)
詳細は、ブログポスト「New connectors available in Azure Data Factory V2」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Virtual Network:Azure CNIプラグイン、ACS Engineを使ったKubernetesクラスター構築がGA
仮想ネットワーキング機能を提供する「Azure Virtual Network」は、Azure CNI(Container Networking Interface)プラグインを提供しています。Azure CNIプラグインは、Container Networking Interface仕様に準拠したプラグインです。これを使うと、Azureネイティブのネットワーキング機能を活用できるようになります。
ACS Engine(Azure Container Service Engine)は、従来のAzure Container Service(ACS)の内部で使われている、コンテナーオーケストレーターのVMクラスター環境をデプロイするためのARM(Azure Resource Manager)テンプレートを生成するためのツールです。
今回、ACS EngineとAzure CNIプラグインを使ったカスタム構成のKubernetesクラスター構築がGAになりました。なお、従来のAzure Container Service(ACS)、新しいAzure Container Service(AKS)では、Azure CNIプラグインは使えません。
詳細は、更新情報「General availability: Azure CNI plug-in」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Service Bus/Azure Event Hubs:地理ディザスターリカバリー機能がGA
Azure Service Busは、メッセージングサービスです。Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。
Azure Service Bus、Azure Event Hubsの地理ディザスターリカバリー機能は、10月にプレビューになっていました。今回、この機能がGAになりました。
この機能では、プライマリAzureリージョンの名前空間と、セカンダリAzureリージョンの名前空間をペアとして指定することで、2つの名前空間のメタデータが同期されます。メッセージデータ自体のレプリケーションは、今後サポート予定です。
クライアントは、特定のAzureリージョン上の名前空間への接続文字列の代わりに、別名接続文字列を使います。プライマリAzureリージョンでの災害発生時の自動フェイルオーバー、または、手動フェイルオーバーによって、クライアントは透過的にセカンダリAzureリージョンの名前空間に接続されるようになります。
詳細は、ブログポスト「Azure Service Bus Geo-disaster recovery is now generally available」、「Azure Event Hubs Geo-disaster recovery is now generally available」地理ディザスターリカバリー機能のドキュメント(Azure Service Bus、Azure Event Hubs)をご覧ください。
また、Azure Service Bus、Azure Event Hubsで、MSI(管理対象サービスID)、RBAC(ロールベースのアクセス制御)のプレビューがリリースされました。
詳細は、ブログポスト「Azure Service Bus Managed Service Identity (MSI) and Role-based access control (RBAC) (preview) released!」、「Azure Event Hubs Managed Service Identity (MSI) and Role-based access control (RBAC) (preview) released!」をご覧ください。
Azure API Management:12月19日のリリースノート
Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。
12月19日のリリースノートが公開され、いくつかのアップデートが行われました。
詳細は、ブログポスト「Release notes – December 19 2017」をご覧ください。
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