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さとうなおきの「週刊アジュール」 第13回

「KubeCon」と「SpringOne Platform」のAzure新発表まとめ

AzureにAMD搭載VMインスタンス「Lv2シリーズ」が登場

2017年12月15日 10時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Management Libraries for Java 1.4をリリース

 Azure Management Libraries for Javaは、Azureリソースを管理するためのJava SDKです。

 今回、Azure Management Libraries for Java 1.4がリリースされました。このリリースでは、Kubernetesサービス「Azure Container Service」(AKS)のサポートが追加されています。

 詳細は、ブログポスト「Java: Manage Azure Container Service (AKS) and more」をご覧ください。

Azure Virtual Machines:AMD搭載のLv2シリーズを発表

 IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual Machines向けのVMインスタンスのシリーズとして、Lv2シリーズが発表されました。現在、限定プレビューへの登録を受け付けています。

 Lv2シリーズは、ストレージ最適化されたLシリーズの次世代シリーズであり、AMD EPYC 7551プロセッサーを搭載しています。Lv2シリーズは、MongoDB、Cassandra、Hadoopといった、高いI/O性能が必要となるストレージ集中型のワークロードに最適です。

 詳細は、ブログポスト「Announcing the Lv2-Series VMs powered by the AMD EPYC processor」VMサイズのドキュメントをご覧ください。

Lv2シリーズ

 また、プレビューとして提供されていたBシリーズ、MシリーズがGA(一般提供)になりました。

 今年9月に発表され、プレビューが始まっていたBシリーズは、バースト可能なVMであり、通常は低負荷ながら短時間だけ高負荷になることがあるワークロードに最適です。

 また、今年5月に発表され、プレビューが始まっていたMシリーズは、Azureで最大のVMサイズです。最大4TBのメモリを持つVMを作成可能であり、SAP HANAといったインメモリのワークロードに最適です。

 詳細は、ブログポスト「Announcing the general availability of B-Series and M-Series」VMサイズのドキュメントをご覧ください。

 cloud-initは、Linux VMを初回起動時にカスタマイズするために広く使用されているアプローチです。

 これまで、cloud-initは、Ubuntu Server(16.04 LTS、14.04.5-LTS)、CoreOSでサポートされていました。今回、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)7.4、CentOS 7.4のVM作成が、プレビューになりました。

 詳細は、ブログポスト「cloud-init for RHEL 7.4 and CentOS 7.4 preview」ドキュメントをご覧ください。

Azure Functions:Azure Functions Runtimeプレビュー2

 Azure Functionsは、サーバーレスアプリケーションをホストするためのFaaS(関数サービス)です。

 Azure Functions Runtimeは、オンプレミスのWindowsマシンでAzure Functionsを実行できるランタイムです。今年5月に、Azure Functions Runtimeの最初のプレビューがリリースされていました

 また、Azure上のAzure FunctionsサービスやオンプレミスのAzure Functions Runtimeには、ランタイムのバージョンがあります。ランタイムのバージョン1.xは、Azure Functionsのリリース当初から使われていたランタイムです。.NET Frameworkで書かれ、Windows上で動作します。

 今年9月に発表されたランタイムのバージョン2.xは、.NET Coreに移植され、Windows、macOS、Linuxで動作します。プレビュー中のバージョン2.xの既知の問題については、こちらをご覧ください

 Azure上のAzure Functionsサービスでは、AzureポータルやAzure CLIでランタイムのバージョンを指定できます

 今回、Azure Functions Runtime プレビュー2がリリースされました。これは、今年5月にリリースされていたプレビューのアップデートになります。

 Azure Functions Runtime プレビュー2は、ランタイムのバージョン1.xに加えてバージョン2.xもサポートするようになりました。ランタイムのバージョン1.xもアップデートされ、ポータルのユーザーエクスペリエンスもアップデートされています。

 詳細は、ブログポスト「Announcing Azure Functions Runtime preview 2」ドキュメントインストールガイドをご覧ください。

Azure Functions Runtimeの構成ツール

Azure Logic Apps:Liquidコネクターが利用可能に

 Azure Logic Appsは、多数のコネクターを通してビジネスプロセスを自動化するワークフローを開発できる統合プラットフォームサービスです。

 今回、Azure Logic AppsでLiquidコネクターが利用可能になりました。Liquidコネクターを使うと、Liquidテンプレート言語を使って、次の4つの変換を行うことができます。Azure Logic Appsで、入力データを加工したい時に便利ですね。

  • JSONからJSON
  • JSONからテキスト
  • XMLからJSON
  • XMLからテキスト

 詳細は、ブログポスト「Introducing the Liquid connector – transform JSON to JSON, JSON to Text, XML to JSON and XML to Text」ドキュメントをご覧ください。

Liquidコネクターを使ったJSONからJSONへの変換

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