さとうなおきの「週刊アジュール」 第12回
Visual Studio CodeからAzure HDInsightで「PySpark」が実行可能に
地理空間サービス「Azure Location Based Services」が登場
2017年12月07日 10時00分更新
Azure App Service:PHPランタイムのアップデート
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
Azure App Serviceが組み込みで提供しているPHPランタイムの5.6、7.0、7.1が、それぞれ最新バージョンにアップデートされました。
なお、2018年1月にはAzure App ServiceにおけるPHP 5.5のサポートが終了するので、PHP 5.5をお使いの方は、PHP 5.6以上に変更してください。
詳細は、ブログポスト「PHP updated to latest versions」をご覧ください。
Azure Notification Hubs:.NET SDKの.NET Standard 2.0サポート
Azure Notification Hubsは、プッシュ通知サービスです。
今回、Azure Notification Hubs libraries for .NETの最新バージョンである2.0.0-preview1がリリースされました。
このバージョンから.NET Standard 2.0をサポートするようになり、さまざまな.NET実装で利用可能になります。
詳細は、更新情報「Azure Notification Hubs .NET SDK now compatible with .NET Standard 2.0」をご覧ください。
Azure SQL Database:自動チューニング機能の改善
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure SQL Databaseの自動チューニング機能は、AI(人工知能)を利用して継続的にパフォーマンスチューニングを行います。今回、自動チューニング機能に、次の3つの新機能が追加されました。
- SQL Server 2017の新機能である「自動プラン修正」は、自動チューニング機能の「Force Last Good Plan」オプションです。これは、自動チューニングによってパフォーマンスが劣化した場合に、以前のパフォーマンスが高いプランに戻します。
- Azureポータルでの自動チューニング機能の管理に加えて、T-SQLでの管理が可能になりました。たとえば、クエリ「SELECT * FROM sys.dm_db_tuning_recommendations」を使って、自動チューニングの推奨事項の履歴を確認できます。
- 「sys.indexes」システムビューに「auto_created」列が追加されました。この列は、このインデックスが自動チューニング機能によって作成されたものかどうかを示すものです。
詳細は、ブログポスト「Automatic tuning introduces Automatic plan correction and T-SQL management」をご覧ください。
また、クライアントライブラリであるElastic database toolsは、Azure SQL Databaseをシャーディングによってスケールアウトする際に、シャードマップの管理、データ依存ルーティング、マルチシャード クエリといった機能を提供します。
既存のElastic database tools for .NETに加えて、今回、Elastic database tools for Java 1.0.0がリリースされました。
詳細は、ブログポスト「Elastic database tools for Java」、GitHubリポジトリをご覧ください。
Azure HDInsight:Visual Studio CodeのPySparkサポート
Azure HDInsightは、Hadoop、Sparkなどのマネージドサービスです。
Azure HDInsight Tools for Visual Studio Codeは、Visual Studio Code向けのAzure HDInsight拡張機能です。これを使うと、Visual Studio Codeから、対話型やバッチによってAzure HDInsightでHiveを実行できます。
今回、Azure HDInsight Tools for Visual Studio Codeから、対話型やバッチでAzure HDInsightでPySparkを実行できるようになりました。
詳細は、ブログポスト「Run your PySpark Interactive Query and batch job in Visual Studio Code」、ドキュメントをご覧ください。
この連載の記事
-
第155回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第154回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第153回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第152回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第151回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 -
第150回
TECH
Azure CDNが準リアルタイムのログ/メトリックをサポート -
第149回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第148回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第147回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第146回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第145回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 - この連載の一覧へ