ついにこの日が来てしまったのか。ナベ・カマ・トゥルーワイヤレスの時代が。
ドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」からトゥルーワイヤレスイヤフォンが発売された。商品名は「完全ワイヤレスイヤホン-充電式専用ケース付属-」と、そのまんま。価格は6458円。バッテリー内蔵充電ケース付きでこれは安い。
もっともAmazonにはさらに安いものもある。が、中には技適マークの付いていない、国内で使えば電波法に違反する製品も存在する。安かろう悪かろうで、場合によっては罪にもなるであろうリスクを考えると、ドンキなら少なくとも安心なのである。
すると気になるのが、安かろう悪かろうの部分。つまり、この値段でどの程度のクオリティーを確保しているのか。そこで店頭販売している充電ケース付きの製品で、いま一番安いトゥルーワイヤレスを試してみたのだ。
安くても立派にAAC対応
早速パッケージを開けて思った。安いものにこう言ってはなんだが、コスト排除感満載である。
しかし安い作りを取り繕うために無駄に飾り立てた安っぽさより全然いい。だいたい世の中のイヤフォンは、パッケージだのなんだのいらないところにお金をかけすぎだし、そもそも見た目の高級感や体裁なんて性能とは関係ない。と、そう思えば平気な程度の安っぽさである。
カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。本体、ケースともに樹脂の表面はマット仕上げで、触るとしっとり感がある。Bluetooth 4.2対応で、ヘッドセットとしても機能する。オーディオコーデックはSBC、そして驚いたことにAACにも対応しているから立派だ。たまたまAACが使えるチップが安く調達できただけではないかと邪推はするが、立派なことには変わりがない。
ちなみに、このイヤフォンの製造元はモバイルバッテリーなどで知られるウイルコム株式会社だ。実はドンキの店舗へ行くと、まったく同じ形のウイルコムブランドの製品も並んでいる。パッケージデザインが違うだけで、値段も一緒。ウイルコムモデルの型番は「DZBES-100」、ドンキモデルの型番は「DZBES-100-D」。末尾のDはドンキのDだ。充電ケースの透明なフタがブラウンスモークになっていたりするので、カラバリの一種ととらえて選ぶと良いのではないか。