グーグル日本法人は11月17日、2018年秋に開業する超高層複合ビル「渋谷ストリーム」に2019年に移転することを、記者会見を開き発表した。
アルファベット CFO(最高財務責任者)、グーグル CFO ルース・ポラット氏は「グーグルが創業し3年目、初めての海外拠点として渋谷(東急セルリアンタワー)にオフィスを設立しました。16年たち、グーグルは約60ヵ国に拠点を構え、グーグル日本法人は1300人の社員を抱えるまで成長しました。
グーグルは日本への投資を真剣に考えています。新しいオフィスでは、現在の2倍以上の人材を収容することができます。日本では優秀なエンジニアが、Google 検索、マップをはじめ多くの製品の開発や機能改善に取り組んでいます。
特に2011年の東日本大震災では「パーソンファインダー」の運用、機能向上にあたり、各国のグーグルと時差を活かして協力し、災害対策のためのツールを提供しました。パーソンファインダーは東日本大震災後、最終的にデータ登録件数が67万件と多くの方に活用していただきました。
またグーグルが提供する製品やサービスを通じて、日本企業のビジネスも大きく拡大し、2015年に日本企業にもたらされた利益は約67億ドルにのぼります。
近い将来について2つのお知らせがあります。まずひとつは、イノベーションにはコラボレーションが欠かせません。多くのアイデアやインスピレーションを受け入れるために、新オフィスではコミュニティーに門戸を開き、多様なアイデアを受け入れたいと考えています。
2つ目は、2020年から始まる政府主導のプログラミング必須化において、長期的なパートナーシップとして「みんなのコード」と協力し「プログラミング指導教員育成塾」を支援します。情報科学教育を扱う指導教員の育成を通じて最終的に、全国200万人以上の小学生がコンピュータサイエンスの楽しさや魅力に触れる機会を作ります。
グーグルは投資を拡大し、日本のイノベーターを応援します」と話した。
会見には、グーグル日本法人代表 ピーター・フィッツジェラルド氏、東急グループ代表 東京急行電鉄 取締役社長 野本弘文氏が出席し、渋谷区長 長谷部健氏がビデオメッセージで参加した。