11月5日まで東京ビッグサイトで開催されている「東京モーターショー」のコンセプトカー一挙公開、後編です。前編はこちら(http://ascii.jp/elem/000/001/579/1579209/)。
レクサス
LS+コンセプト
トヨタの高級ブランドであるレクサスは「自動運転が実用化された時代に、レクサスはどうあるべきか」をテーマに生み出されたコンセプトカーを世界初公開。まるで生き物のように変化するフロントグリルは冷却性能と空気抵抗をバランスさせているもので、次世代のレクサスLSというよりも、今回のモーターショーでお披露目となった新型LSのモデルライフ内における、進化すべき姿を示しているようです。
マツダ
魁(カイ)コンセプト
新しい燃焼方式を採用した「SKYACTIV-X」エンジンといったテクノロジーと、マツダ車に共通する「魂動デザイン」の次のステージを、圧倒的に豊かな面構成で示すコンセプトカー。車両サイズからCセグメントのハッチバックモデル(「アクセラスポーツ」)をイメージしていることは間違いありませんが、特定のモデルにとどまらない次世代マツダの進む道を照らしているようです。
ビジョンクーペ
「エレガントで上質なスタイル」を目指す魂動デザインの深化を表現したデザインスタディのコンセプトカー。キャラクターラインを使わず、シンプルでスピード感あふれるワンモーションフォルムは、ロングノーズのプロポーションが気になるところ。現在、FRモデルをラインナップしていないマツダですが、将来的にはエンジン縦置き、リア駆動のFRが登場することを予感させるショーモデルといえそうです。
三菱自動車
eエボリューション コンセプト
三菱の新しいデザイン哲学「Robust & Ingenious」を採用したコンセプトカーは、そのストロングポイントといえるSUVとEVを合わせたショーモデルです。フロント1モーター、リア2モーター(左右独立)で駆動することにより、駆動力でコーナリングをサポートする「S-AWC」技術をさらに進めています。また、AI技術を搭載することでクルマが運転手の意図を汲んでドライビングをアシストすることも目指しています。
日産
IMx
自動運転とゼロ・エミッション(100%電気自動車)といった現代の最新トレンドに対してリアルなソリューションを提供している日産のコンセプトカーは、そうした市場ニーズをさらに高め、クルマの魅力として表現したものです。自動運転はパーキングバレーでの無人走行も視野に入れたもの。乗員は目的地でクルマから降りて、帰路は自動的にクルマが迎えに来るといった夢が叶うというわけです。
リーフ ニスモ コンセプト
2017年にフルモデルチェンジした電気自動車「リーフ」に追加されることが確定的なニスモ仕様のプロトタイプ。日産のレーシング部門といえるニスモのノウハウによって空力性能を高めたエクステリアや、モーター駆動のレスポンスをさらに活かすニスモ独自のセットアップを受けたパワートレインや高性能タイヤによる強化など、電気自動車におけるスポーティーのベンチマークとなるであろう一台です。
SUBARU
ヴィジヴ パフォーマンス コンセプト
2017年、富士重工業からSUBARUへと社名変更した同社が、ここ数年に渡って次世代モデルのスタディとして展開している「ヴィジヴ」シリーズの最新作を世界初公開です。フロントのフード上にダクトを設けていることからスポーツフラッグシップとなるWRXのデザインスタディと見られますが、フェンダーモールなどクロスオーバーに応用することが想像されるディテールにも注目です。
インプレッサ フューチャースポーツ コンセプト
国産車の中では、もっとも走りの評価が高いCセグメントモデル「インプレッサ」。そのスポーツ度をさらに高めるコンセプトカーです。洗練されたフロントバンパーやセンター出しとなったデュアルマフラーなどで走りを予感させるエクステリアに仕上げています。かつては、ブルーのイメージが強かったSUBARUですが、イエローでイメージチェンジを図っている点にも注目です。
SUZUKI
eサバイバー
全長3460mm、全幅1645mmと軽自動車より一回り大きいボディーのオフロード・コンセプト。次期ジムニーを示すショーモデルと感じますが、このクルマは前後のアクスルにモーターを仕込み、リダクションハブによってタイヤに伝達する電気オフローダーとなっています。インテリアでは、路面状況などを球体ディスプレイに表示することで、悪路を確実に走破することをサポートする機能がユニークです。
クロスビー
SUVとワゴンをクロスオーバーした人気の軽自動車「ハスラー」をコンパクトカーサイズに拡大したといえる新モデルの提案。コンセプトというよりは、間もなく市販されるモデルの先行公開といえる仕上がりです。ボディーサイズは全長3760mm、全幅1670mm、全高1705mm。エンジンは1.0リッター3気筒ターボで、悪路走行も考慮した4WDが組み合わせるということです。3つのバリエーションが展示されていました。