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VRで安全運転研修

米運送大手UPSが運転手の研修にHTC Viveを導入

2017年10月25日 19時10分更新

文● HTC公式ブログ/Mogura VR

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 ※本記事は、2017年8月15日にHTC社 公式ブログに掲載されたViveチームの記事を翻訳したものです。

 次にUPSで荷物が届くとき、そこにはVRも一役買っているかもしれません。国際的な運送大手である米国のUPSは、貨物輸送ドライバーの安全運転研修に、VRデバイスの「HTC Vive」によるバーチャルリアリティを導入します。

 全世界で1日10万台以上もの車両を走らせるUPSにとって、安全で迅速な配送は重要な優先事項です。それを徹底するためにViveを活用しようというのです。

 9月からUPSは、米国9か所にある同社研修施設UPS IntegradすべてにViveを順次導入し、最先端のVR技術により運転手が現実そっくりな環境で訓練を受けられるシミュレーターを利用できるようにします。このシミュレーターは同社のITエキスパートチームが開発したもので、実際に配送車両を運転する感覚をリアルに再現します。日々配達ルートを走る中、道路でどのような危険が起こりうるのかを知り、それを察知する方法を学ぶことができます。

 UPSの最高情報エンジニアリング責任者であるJuan Perez氏はこう語ります。

 「バーチャルリアリティは安全運転研修の分野にテクノロジー面で飛躍的な進歩をもたらします。ビデオゲームでリアルなグラフィックを見慣れている若手の運転手たちでさえ、VRが作り出す臨場感の高い運転風景には驚くほどです」

 従来、危険予知訓練にはタッチスクリーン式の機器を使うのが主流でした。VRシミュレーターはより高い訓練効果が見込めるため、UPSだけでなく、多くの企業がViveを使った従業員研修を検討しはじめています。定着率の向上も期待できますし、実際に業務で起こりうるシナリオを安全な訓練施設の中で、現実に近い感覚で体験することができます。

 次にあなたの玄関にUPSの小包が無事届いたら、Viveも少しだけお手伝いしていると思ってください。

 ※本記事はMogura VRがHTC社に許可を貰い、翻訳した記事です。Mogura VRとHTC社に許可を頂き転載しています。

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