アスキーの生放送機材として
BRIX VRを使ってみた
以上の検証から、限界をあぶり出すことができた。では、実用的なシーンはゲーミング以外であるのだろうか? デスクトップ向けGPUを搭載しているため、複数ディスプレーにも強いし、GPU支援を考えるとOfficeアプリケーション向けでもある。
動画配信やフルHDベースでの動画編集であれば大丈夫ではないかということで、平素から動画をいじくり倒しているアスキー動画班の作業にBRIX VRを導入してみることにした。
さっそく「Adobe Premiere Pro CC」での4K動画を編集してみたところ、複数トラックでの編集や動きなどのエフェクトを加えた編集を行なっても、プレビューがカクつくことなくスムーズに編集できた。
さすがに4Kはキツいんじゃないか? と思っていたのだが、4K動画でも普段編集作業をしているデスクトップPCとなんら変わらない快適な挙動だった。
これは、小型ながらもCore i7とGeFoece GTX 1060を搭載していることが快適さの理由だろう。気軽に持ち運べるサイズと重さなので、出張放送のときでも現地で編集作業が容易に行なえると、動画班の評判は上々だった。
机上に置いても場所を取らない高性能PC
会社のPCとして採用したい
これまでBRIX VRの性能をチェックしてきたが、ゲーミングはもちろん、ビジネス用途での活用でも十分に性能を発揮することがわかった。ただ高性能なだけのPCなら市場にいくらでもあるが、VRコンテンツを快適にプレイできる性能を、この小さな筐体サイズで実現していることを高く評価したい。
生放送などの動画配信の場合、机上に設置する機材が多く、作業スペースが非常に手狭になることが多い。また、出張放送などで機材を持ち運ぶことも多いため、小型軽量で見た目がいいPCがどうしても欲しくなる。BRIX VRであればこれらの欲求を一気に解消できることがわかった。アスキー動画班がBRIX VRの本格的な導入を検討しはじめたのは言うまでもない。
デスクトップ級の性能が必要だがノートPCは使いたくない。BRIX VRは、そういうユーザーにぜひオススメしたい製品だ。
(提供:GIGABYTE)