兵庫県警察本部サイバー犯罪対策課と須磨警察署が、違法に複製した「Microsoft Office Professional Plus 2013」をメルカリで販売したとして、岡山県内の男女を著作権法・不正競争防止法違反の疑いで逮捕した。ザ・ソフトウェア・アライアンス(BSA)が発表。
男女はオークションサイトで1万5000円~2万円程度で購入した中古パソコンにMicrosoft Office Professional Plus 2013を違法に複製してインストール、メルカリで販売した疑い。2016年12月頃から2017年5月頃にかけ、兵庫県や東京都に住む3人の顧客に3万7800円から6万3800円で販売していた疑いがあるという。
販売に際しては、ライセンス認証システムを回避してプログラムを実行できるようにするクラッキングプログラムを記録したDVDも提供していた疑い。
被疑者の男女は夫婦。男性は以前にもクラック・プログラムを販売していた。神戸地方裁判所が2015年9月、不正競争防止法違反を認定し、懲役2年(執行猶予5年)、罰金200万円の有罪判決を下している。
逮捕はBSAへの情報提供がきっかけ。BSAは兵庫県警の依頼を受け、複製プログラムの真贋、クラック・プログラム提供の不正競争該当性について鑑定をするなどの捜査協力をしてきたという。