モノのインターネット(IoT)の急速な進展と、それによるデータ侵害の急増に伴い、サイバーセキュリティの仕事を志望する人が非常に増えてきています。数学やコンピューターサイエンス、歴史あるいは哲学といった様々なバックグラウンドを持つ多くの人材がこのキャリアを選択しています。そして、テクノロジーがめざましく進化する一方、サイバー犯罪もまた巧妙化しています。サイバーセキュリティ関連の仕事は、複雑な演算を一日中繰り返すという、ステレオタイプなイメージに留まるものではなく、専門知識を必要とする仕事が他にもたくさんあります。サイバーセキュリティという素晴らしい世界から、興味深い仕事をいくつかご紹介します。
職種1-フォレンジック エキスパート
企業や行政機関の間では、フォレンジック エキスパート(FE)に対する需要が高まっています。FEは、犯罪現場の捜査官のように、セキュリティ侵害の首謀者を分析し割り出します。コンピューター データを解析する仕事という響きは魅力的には感じられないかもしれませんが、ヒトDNAを解析するのと同じくらい複雑で、高い精度が求められます。
大量の機密情報を取り扱うため、一流のコンピューター スキルのみならず、警察官としてもふるまうことができなければなりません。弁護士と協力し、証拠を示してハッキングの容疑者が犯人であると証言することを求められます。証拠とは、端末上の不正コードや削除されたものも含むEメール、ネット上での活動、ソーシャル メディア、盗難データ、暗号化されたパスワードなどです。
職種2-クリプトグラファー/クリプトアナリスト
クリプトグラファーとは、暗号作成者や解読者のことです。アルゴリズム、暗号、セキュリティ システムを開発し、機密情報を暗号化してサイバー ハッカーの魔の手から守ります。機密データが不正なアカウントの所有者に複製、編集、削除されないように防御したり、システムの脆弱性をテストすることで、企業のみならず国も守ります。クリプトグラファーには、優れた技術スキル、創造性、そして知識が求められますが、何よりも重要なのは、機密データを扱うに足る信頼を寄せられる人物でなければならないという点です。
職種3-脅威ハンター
脅威ハンターは、自らの手で、あるいは機械のサポートを得てセキュリティ インシデントを検知し、対策を講じます。企業や国が見つけることのできないサイバー攻撃を暴くことが彼らの責務です。数多くの脅威が存在する「Always On」(常時接続)の世界で、脅威ハンターは、監視ツール、アクセス データ、脅威調査をサポートするエンジニア チームを率いています。企業やその事業をしっかりと理解し、異常な振る舞いを検知できる人物でなければなりません。
職種4-セキュリティ アーキテクト
セキュリティ アーキテクトは、企業や国のセキュリティに潜む脆弱性をテストするシステムをデザインします。住居を設計するのと同じように、セキュリティ アーキテクトも複雑なセキュリティを設計し、それを確実に機能させることが主な職務です。時には、「ペネトレーション テスターあるいは脆弱性テスター」とも呼ばれるホワイトハット ハッカーを雇い、システムに意図的な不正行為を加えることで、外部攻撃からの保護を担保します。
サイバーセキュリティ プロフェッショナル市場は今年も成長していますので、やりがいある魅力的な職種は、他にもたくさん増えています。
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※本ページの内容は McAfee Blog の抄訳です。
原文: Four of the coolest jobs in cybersecurity
著者:Nick Viney