シャープが12日、冷蔵庫「メガフリーザー」シリーズ新製品を発表。タッチオープンで左右両開きの「電動どっちもドア」搭載です。電動両開きドア・電動フレンチドア・フレンチドアの3種類をラインナップ。発売日は製品ごとに異なり、9月26日以降順次発売です。
電動両開きドア冷蔵庫
メガフリーザー SJ-WX50D
容量502L
幅685×奥行き699×高さ1833mm
予想実売価格34万円前後
10月26日発売
シャープ
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/170912-a.html
シャープ メガフリーザーは、冷凍室がトップクラスにでかいのが最大の魅力です。野菜室がまんなかにあって、重い野菜を入れるとき便利です(ただし野菜室が奥に深いので、若干使い勝手がほかの冷蔵庫とちがう)。今回は、両開きドアをさらに使いやすくしたというものでした。
両開きドア、何がいいかというと狭いキッチンで使いやすいことです。
シャープは1988年から扉を左右どっちからでも開けられる「どっちもドア」構造にこだわっているのですが、理由は当時から増えてきたマンションのLDKがむかしのお台所に比べて狭いからです。冷蔵庫のすぐ脇が壁で、左右どちらかにしか開けられないこともよくありますね。引っ越しやリフォームで間取りが変わってしまい、それまでの冷蔵庫が使えなくなったら悲しいです。
狭さ対策としては観音開きのフレンチドアもあるのですが、ドアポケットの収納がどうしても少なくなってしまい、ドアがガバッと開かないことで間口が狭く、やや使いづらいところがあります。
一方、いままでの両開き(どっちもドア)はドア収納に飲みものや調味料を入れすぎるとドアが重くて開けづらくなってしまうという欠点がありました。そこで重いドアを電動化することで軽く開けられるようにしてみました、というのが今回のコンセプトです。もちろんふつうのハンドルもついているので、手で開けることもできます。
ちなみに東芝もさわるだけでひらくタッチオープンタイプの電動ドア冷蔵庫をつくっているのですが、電動両開きはシャープが業界初だそうです。
ドア収納にも工夫があり、棚を左右に分けています。
たとえばマンションのLDKが、左がリビングダイニング、右がキッチンというとき、リビングダイニングから取りやすい方に飲みもの、キッチンから取りやすい方に調味料を置くような使いわけができるようにしたそうです。ドア収納は「段々スパイスポケット」といい、棚がナナメになっていて、チューブ調味料などが出しやすいです。シャープはこういうこまかい工夫がおもろいです。
2製品のみですが、ドアに液晶画面がついていて、AIoTサービス「COCORO KITCHEN」が使えます(SJ-GX55D/GX50D)。冷凍などの機能設定、キッチンタイマーなど、ちょっとした機能が使えます。声も出て、献立や、買い忘れがちな食材などをアドバイスしてくれるそうです。
アドバイスもいいのですが、個人的には、庫内にWebカメラをつけて食材を管理してほしいです。できたら画像認識技術を使い、食材がいつから入っているかを管理してほしいです。知りたいのは、冷蔵庫に何があったか、前に買った野菜が何日前から残っているかということです。創造的なことよりも、まずは判別と分類に機械学習のパワーを応用してもらいたいです。
というわけで、電動両開き冷蔵庫です。わが家もそうなのですが、戸建でなく賃貸マンションに住んでいて、赤ちゃんが大きくなってきたら引っ越さないとなー、という人にはとても便利です。ちょっとお高くなりますが、電動も選択肢に入れてはいかがでしょう。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味のカジメン。今年パパに進化する予定です。Facebookでおたより募集中。
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