トレンドマイクロは9月7日、総合セキュリティーソフト「ウイルスバスター クラウド」「ウイルスバスター クラウド + デジタルライフサポート プレミアム」「ウイルスバスター モバイル」の最新版を発売した。
最新版ではAI技術と高い実績を持つ技術を融合した防御アプローチ「XGen(エックスジェン)」を採用して防御力を強化している。
2017年5月に感染を拡大し始めたランサムウェア「WannaCry」には、同じような特徴でありながら少しずつ違いを持たせることで検出を回避する亜種が多数存在し、それらの脅威に対して迅速に対処する必要があった。
そこでXGenを導入し、プログラム実行前と実行時にAI技術による「機械学習型スキャン」を用いて、続出する亜種や未知の脅威をより迅速に防御する機能の実装を実現した。
また、機械学習型スキャンは同社のセキュリティー技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network」に集約されたビックデータと連動。危険度の高い脅威を優先的に学習した後、検出精度を高めるために多くのデータを段階的に学ぶという。
さらに、脅威と判別できないファイルやふるまいの特徴、侵入経路などの情報をもとに複数のアルゴリズムで作成された判定用モデル群から、最適なモデルを検索対象ごとに使いわけて未知の脅威を迅速に検知し、ブロックするとしている。
トレンドマイクロ・オンラインショップでのウイルスバスター クラウドの価格は5380〜1万8580円(サポート内容、期間によって変動)で、パッケージ版は9月14日から発売。パソコン、スマートフォン、タブレット(Windows、Mac、Android、iOS)を最大3台まで保護できる。
スマートフォン、タブレット向け(Android、iOS)のウイルスバスター モバイルの価格は3065〜7180円で、パッケージ版は10月5日から発売する。