今や自動車乗りの必須アイテムとも言える「ドライブレコーダー」。正面の映像を撮り続けるという本来の目的以外にも、最近のドラレコは車外に持ち出したり、360度の映像が撮れたりと進化をし続けている。今回はそんなドラレコを3機種レビューした。第1回はアフターパーツで有名なCARMATEの「d'Action 360」を紹介する。
前方も車内も! 360度撮影できる
CARMATE「d'Action 360」
水平360度、垂直194度の超広角レンズを搭載し、いわゆる全天周動画が撮影可能なドライブレコーダー「d'Action 360」(CARMATE)。フロント方向の映像だけでなく、カメラの向きによっては車内や後方までまるっと録画できるのがポイントだ。実売価格は4万5000円前後。
カメラの性能は、動画撮影時で800万画素。センサーサイズは1/2.3インチで、2880×2880ドットの4K相当と1440×1440のフルHD相当から解像度を選べる。カメラの画角は前述のとおり水平方向に360度で、レンズの明るさはF値2.0となっている。
付属のmicroSDカードは8GBで、自前のカードを使用する場合は、microSDXCまで対応しており、UHS-Ⅰ スピードクラス3以上を推奨している。microSDカードのスロットは本体側面にあり、キャップを開けてアクセスする。ちなみに給電用のmicroUSB端子も同じキャップの下にある。そのため利用時には常時給電する必要があり、キャップは開けっ放しとなる。使用上は問題ないが、見た目はあまりスマートではないので残念なポイントだ。
本体には液晶ディスプレーを搭載していないので、レンズ方向を調整する場合はスマートフォンと連携させて、専用アプリからチェックする。専用アプリからはリアルタイムの映像が観られるほか、録画スタートなどの操作や設定の変更にも対応している。
録画したデータは全天周動画なので、一般的な動画再生ソフトやアプリで開くと、歪んだ映像になるため、スマートフォン用の専用アプリか、PC用の専用ビューワーで視聴すると、歪みを補正した動画として観られる。もちろんスマートフォンではタッチ操作で視点を変えながらの再生にも対応している。
動画の転送はスマートフォンならWi-Fi経由。PCへはmicroSDカードを取り出して転送すればOK。ちなみに録画データはYouTubeなどの投稿にも対応しており、視点を変えられる全天動画としてアップロード可能だ。
本体は丸みを帯びたデザインで、フロントガラスにステーを使って装着すると、かなり目立つ。運転席側にセットすると視界に入ってやや気になるので、助手席側に装着したほうが良さそうだ。
d’Action 360の参考動画1
全天周とはいえ、垂直194度なので完全な360度動画の撮影はできない。そのため、ドライブレコーダーとして使うなら、ややフロント方向にレンズを向けてセットしたほうが前方を広範囲に納められる。逆に室内をしっかりと撮りたい場合は水平かやや後ろにふったほうが撮りやすい。そのためアタッチメントはグリップを回して緩めるだけで角度が調整しやすくなってる。
別売のバッテリーオプション(DC100:実売9800円前後)を装着すれば、車外に持ち出して360度カメラとしても活用可能。そのためフロントガラスに装着するステーからカメラ部分をワンタッチで取り外せる。ドライブレコーダーはいったん取り付けるとカンタンには外せない仕様が多いので、盗難などが気になる人にはオススメだ。
画質は360度を高画質で撮影しているため、ドライブレコーダーとして前方のみを表示したときは、ややぼやけた印象。とはいえクルマの動きなどはしっかりととらえているので、実用には問題ないレベル。全天周動画のため自分の運転姿なども合わせて撮影できるのは、ほかのドライブレコーダーにはない特徴。ドライブ中から旅先での記念撮影までまとめて撮れるカメラとしてオススメだ。
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