8月14日、株式会社カヤックは第13期第2四半期決算を発表した。同社はソーシャルゲームの開発運営、受託開発のクライアントワーク事業、ゲームコミュニティ事業などを展開している。
決算内容は売上・利益ともに前年比プラスとのこと。四半期の事業部別の売上では、中心2事業のうち、ソーシャルゲーム事業は前年比マイナス。一方でクライアントワーク事業は前年比プラスとなった。なお前四半期は、全体の売上・利益ともにマイナス成長となった。
また、VR/AR開発がクライアントワーク事業の1つとして位置づけられていることも明らかにされた。決算説明会資料では、クライアントワークの1つとして、小松製作所向けに制作したARアプリ「スマートコンストラクション」プロジェクション(Google Tango技術が採用されている)が紹介されている。
同社は四半期報告書内にて、「スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、ウェブ領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加がみられております。そのような中で、積極的に業務提携を進めるとともに、VRを利用した案件等の新しい取り組みを積極的に行なうことで事業領域の拡大を図っております」といった形でVRに言及している。今後、クライアントワーク事業の拡大をVR/ARが牽引することに期待しているようだ。
カヤックはBtoB向け以外にも、『傷物語VR』や『乖離性ミリオンアーサーVRデモ』などのコンシューマー向けのものも手掛けている。さらにはウェブVRの開発も行なうなど、幅広くVR開発を行っている企業だ。今後の動きにも注目していきたい。