広島から呉へ嫁いだすずを追いかけて
2日目はすずが嫁いだ呉に向かう。朝日が昇ると青空も見え、今日は天候に恵まれそうだ。
広島から呉へは車で約30分ほど。すずの時代には海沿いを走る機関車での移動が主となっていて、線路脇には大和目かくし塀と呼ばれる塀が建っていたらしい。この塀はいまでも一部が残っているが、日本海軍の最高機密である戦艦大和が一般の目に触れないようにするために作られた塀だ。
呉駅の近くには、大和ミュージアムがあり、まさに「この世界の片隅に」の世界があちらこちらで顔を覗かせる。
「この世界の片隅に」の中で登場する建物で印象的なのは、なんといっても三ツ蔵ではないだろうか。この三ツ蔵は庄屋を務めていた澤村家の蔵。東側には旧澤村家住宅も残っており、現在、国の重要指定文化財となっている。
「MOVERIO BT-300」でロケ地めぐりは“アリ”!
映画やドラマを撮影する場合、全国のフィルムコミッションなどが撮影隊を誘致し、地域を盛り上げながら映画などの完成に協力をする。これはアニメでも同じことで、異世界や宇宙を舞台にしたアニメでなければ、やはりモデルとする地域があり、フィルムコミッションやその地域の観光協会、商工会などが協力し、実際にロケハンを行なって、それをアニメの中に登場させることが多くなっている。
今回紹介した「この世界の片隅に」でもわかるように、「MOVERIO BT-300」を使ってそのロケ地を巡れば、その場で登場シーンを確認しながらその世界に浸ることができる。ネット配信がどんどん増える今日、「MOVERIO BT-300」とスマホだけという手軽さで、作品の世界をまさに体験できる今回の試み。これはアリだ。
「この世界の片隅に」Blu-ray・DVD
2017年9月15日発売
Blu-ray特装限定版:9800円(税別)
Blu-ray通常盤:4800円(税別)
DVD:3800円(税別)
発売元・販売元:バンダイビジュアル
https://bvc.bandaivisual.co.jp/shop/itemdetail/BCXA-1287/
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会