全モデルともSoCはSnapdragonを採用。価格は599ドルから
今回発表された5機種は、全機種がプロセッサーにクアルコムのSnapdragonシリーズを採用している。具体的には、ZenFone 4がSnapdragon 660、ZenFone 4 ProがSnapdragon 835、ZenFone 4 SelfieがSnapdragon 430、ZenFone 4 Selfie ProがSnapdragon 625、ZenFone 4 Max ProがSnapdragon 425または430(発売地域によって異なる)を採用している。
そして、発表会には台湾・クアルコムの社長のST Liew氏が登壇し、「クアルコムとASUSは長い間パートナーとして、優れたイノベーションを提供しています」と、ASUSとの関係を述べるとともに、発表されたZenFone 4シリーズについて「非常に素晴らしい製品ばかり」と賛辞を述べた。
また、ZenFone 4 Proに搭載されているSnapdragon 835について、非常に優れたCPUの処理能力でアプリケーションが快適に動作し、高性能GPUでゲームも快適にプレイできると紹介。そしてST Liew氏は、「今後もASUSとのパートナーシップを強化し、よりよい製品を提供できるように協力していきます」と述べ、挨拶を終了した。
ZenFone 4シリーズ全機種で、UIには最新の「ZenUI 4.0」を採用する。従来のZenUI 3.0では、オリジナルアプリを含めて多数のアプリがプリインストールされていたが、ZenUI 4.0ではシンプルさを追求し、オリジナルアプリやサードパーティアプリも含めてプリインストールアプリを大幅に削減。
また、OSには全機種がAndroid 7.1もしくは7.0を採用するとともに、次世代のAndroid Oへのアップデートも約束。加えて、従来モデルのZenFone 3シリーズにも、ZenUI 4.0とAndroid Oへのアップグレードされることも示された。
最後に、ASUSの発表会ではおなじみとなっている、ASUS会長のJohnney Shih氏による各製品の価格発表。
発表された価格は、すべてが米ドルベースで、ZenFone 4が399ドル(約4万4000円)から、ZenFone 4 Proが599ドル(約6万6000円)から、ZenFone 4 Selfieが279ドル(約3万1000円)から、ZenFone 4 Selfie Proが379ドル(約4万2000円)からとなる。発売時期や地域については言及されず、日本での発売についても現時点では未定だ。
ZenFone 4のCMキャラクターにコン・ユさんが登場
会場は興奮のるつぼに
ところで、ZenFone 4シリーズのCMでは、韓国の俳優、コン・ユさん(台湾では「孔劉」と表記)が起用されており、今回の発表会にもコン・ユさんが登場。
実は、台湾でもコン・ユさんはかなり人気があるそうで、発表会にはコン・ユさんのファンも多数詰めかけていた。これは、一般の人たちも入れるような形で発表会が開催されたからで、早い人では前日の夜から会場で並んでいたという。
また、会場内に入れない人のために、外にパブリックビューイングスペースも用意する力の入れようだった。
そして、ZenFone 4シリーズの紹介がひと通り終わった後にコン・ユさんが登場すると、会場のファンの女性から、まさに黄色い悲鳴と呼ぶにふさわしい大きな歓声が上がった。
筆者は、これまでにASUSの発表会を多数取材してきたが、女性の黄色い悲鳴が飛ぶASUSの発表会は今回が初めてだった。コン・ユさんは、CM撮影秘話などを話し、会場は大いに盛り上がった。
最後には、ファンの女性数名をステージに上げ、ZenFone 4を使って一緒にセルフィーを撮影するという、ファンにはたまらないサービスも。もちろん、間近でコン・ユさんが見られたことで、セルフィー撮影に選ばれなかった一般の人たちも大満足のようだった。