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ラズパイをSCSIデバイス化し、レトロPCの仮想ドライブとして使えちゃう変換基板が登場

2017年07月22日 10時00分更新

文● 鈴鹿 廻

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 「Raspberry Pi」をSCSIデバイス化してレトロハードで使おうという、技術系同人サークルGAMERniumのハードウェア「RaSCSI GAMERnium版」がアキバ店頭で話題だ。家電のケンちゃんに入荷したもののたちまち完売。現在は次回入荷分の予約を受け付けている。価格は1万2800円。

「Raspberry Pi」を入手困難なSCSIデバイス化してしまおうという、興味深い同人ハードが発売。ただし初回入荷は即完売。現在は8月中旬予定の次回入荷分の予約を受け付けている

 RaSCSI GAMERnium版とは、SCSIデバイスエミュレーター「RaSCSI」(開発はGIMONS氏)に対応した同人ハードウェア。RaspberryPiのGPIOとSCSIの信号レベル差を基板側が吸収し、RaspberryPiを“SCSIデバイス化”してレトロPCで使おうというものだ。

 インターフェースは、ハーフピッチD-Subとアンフェノールハーフピッチの2種類がラインナップされている。

 ハードディスクイメージ、MOイメージ、CD-ROMのISOイメージに対応。RaSCSIソフトウェアを使用することで、レトロPCの仮想ドライブとして認識させられる。具体的には、PC-9801/PC-9821シリーズやX68000、FM-TOWNSなどのレトロPCで動作報告が上がっているとのこと。

SCSIエミュレーター「RaSCSI」に対応する変換基板で、レトロPCの仮想ドライブとして使用可能。インターフェースは2タイプあるが、どちらも現在は完売している

 また、Raspberry Pi製品は「Raspberry Pi 3 Model B」の使用が推奨されている。初代Raspberry PiやRaspberry Pi 2、Raspberry Pi Zeroでも動作報告が上がっているものの、「速度面で不安が残る」としている。

 なお、製品の性質上避けることができない、SCSIデバイスとしての相性問題には要注意。全数検査済みのためハードウェアの不具合はなさそうだが、実際どのレトロPCで動作するかといった保証は一切ない。開発元のサークルでも「公開されている情報を元に試行錯誤して下さい」と説明しており、文字通り試行錯誤して自己解決できる玄人ユーザー向けと言える。

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