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dyson V7 mattress使ってみた:

暑い時期、シーツをはがすペースはどれくらい?

2017年07月21日 18時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 クイズ。ジメジメと蒸し暑い時期、シーツをはがすペースはどれくらいがよいか。家事代行サービス「ベアーズ」高橋ゆき副社長によれば「3日に1回程度」が適正だ。

 もう1問。朝起きたとき、かけ布団はどうするのが正解か。

1. たたんで足元にまとめておく
2. のばしてきれいにベッドメイク
3. めくってグシャグシャのまま

 正解は1。

 逆に、一番よくないのは2。まだ3のほうがましだという。大人は多くて1リットルの寝汗をかくため、そのままベッドメイクをしてしまうと、予熱を残したまま寝汗まみれの敷きふとんをカバーしてしまうことになる。あたたかく湿った寝具の中、皮脂や髪の毛を食べるダニが繁殖し、フンをして、ゾッとする状況になってしまうそうだ。わが家は地獄に近いことがわかる。

 以上はダイソンが開催したセミナー「じめじめの夏直前に見直したい!『我が子』・『俺』の寝具事情」で教わった知識だ。寝具やソファやカーペットで発生したダニやダニの死骸やカビはハウスダストとともに室内を舞い、わたしたちの呼吸器に侵入し、アレルゲンとしてアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患をひきおこすという。怖い。やめてほしい。

 ダイソンの社内調査結果によれば、寝具のハウスダストの中にいるコナヒョウヒダニの数は春に比べて夏から秋、高温多湿の時期が多くなる。ダイソンの日本人社員が4歳児のベッドからダイソンのふとん掃除機で吸いとった0.21gのハウスダストを分析したところ、死骸を含めて363匹のダニが見つかったという。生きているダニも見つかったそうだ。

 家に生後5ヵ月になる赤ちゃんがいるわたしとしては完全に他人事ではなく、ダイソンのふとん掃除機「dyson V7 mattress」でベビーベッドを吸わせてもらうことになった。

家事代行サービス「ベアーズ」高橋ゆき副社長。枕は立てかけておくのがよいそう

●強い吸引力が売りの「dyson V7 mattress」

 dyson V7 mattressは、毎分最大11万回転の「ダイソン デジタルモーター V7」を搭載した、強い吸引力を売りとする。サイクロン機構が空気からゴミを分離してダストビンに集めるサイクロン方式。本体後部のフィルターは0.3ミクロン規模の粒子を99.97%とらえる空気清浄機並みの性能をもつという。ヘッドは駆動式のモーターヘッドを採用する。

 余談ながらデジタルモーター V7は同社の看板製品であるコードレススティック掃除機にも搭載するもの。掃除機専用に開発した高性能のモーターはダイソンの命ともいえるパーツで、シンガポールの完全自動化されたラインで製造されている。

 新製品は1つ前のdyson V6 mattressより運転時間が20分間から30分間に延び、運転音が静かになり、ごみ捨てがラクになり、アタッチメントが取り換えやすくなり、モード切替スイッチが分かりやすくなるなど、細かい部分も含めて使い勝手が改良された。

 主機能はふとん掃除だが、通常のハンディ掃除機としても使える。付属する大量のアタッチメントを使う形だ。種類としては、

・毛先がかたくフロアマットなど頑固な汚れを掃除できるハードブラシ
・毛先がやわらかくPCのキーボードも掃除できるミニソフトブラシ
・細身で家具の隙間など狭いところを掃除できる隙間ノズル
・ソファの下などに腕をつっこんで掃除できる延長ホース
・自動車エアコン通気口など細かい部分が掃除できるコンビネーションノズル

 が付属する。コードレスなので自動車のシートなども掃除しやすい。

 セミナーでは前述のベアーズ高橋ゆき副社長がdyson V7 mattressを使い、ベッドのマットレスを掃除してみせた。ベッドのマットレスにベビーパウダーをパラパラとまぶし、シーツの上から掃除機で吸うと、アラ不思議、シーツごしにきれいに吸っている。すなわちベビーパウダーがハウスダストである、というわけだ。逆にいうと、シーツにフィルター機能はないということか。

ミニソフトブラシは液晶画面も掃除できる

コンビネーションノズルはブラインド掃除向き

隙間ノズルで狭い部分も掃除できる

延長ホースをつければ高いところも掃除できる

●ゴミの中にダニはいなかった、よかった……

 家に帰って、ベビーベッドのふとんを吸ってみた。

dyson V7 mattress(約1.76kg)より赤ちゃん(約5.5kg)が重い

 自信を見せていただけあり吸引力は強く、ふとんをズコーと強く吸いこんでいく。「吸引力と引き換えに音がデカいのだろう」と思っていたが、意外と静かだ。重量も約1.76kgと軽めで、ひょいと持ちあげられた。大体のふとん掃除機はデカく重くて使いづらい。代わりにdyson V7 mattressには「UV照射機能」「たたき機能」「温風噴射機能」など、専用ふとん掃除機についているダニ対策系機能がない。ダニが吸われまいとしてふとんの繊維にしがみついていようが、強力な吸引力とノズルの力でダニをひっぺがしてやるぜという理屈なのだろうか。力こそパワーという感じで良い。

 3分ほど敷きふとんに掃除機をかけると、クリアビンに白いホコリのかたまりがたまった。ハウスダストだ。ダニがいたらどうしようと思いつつ、ダイソンが用意してくれた顕微鏡でおそるおそる見てみたところ、幸いにも、中身は繊維のゴミだけだった。

クリアビンにたまったハウスダスト

顕微鏡で見たがダニは見つからなかった

 よかった……

 ほっと胸をなでおろしたが、まだ赤ちゃんは髪の毛も少なく、体の表面積も小さいため、汚れが軽度なのではないかという気持ちにもなった。逆に必死で繊維にしがみつく力がある元気なダニだけが残っていないだろうかなどとネガティブなことも考えてしまった。むしろ、わたしたち親のベッドこそ危険ではないかということにも気づいてしまった。もう一度dyson V7 mattressの力を試してみないといけない気がしてきたが、自分のふとんにダニがいるか、正直いまの状況では知りたくないような、テストの点数を見ようとしないダメ学生のような気持ちになってしまった。

 とりあえず、朝起きたときは、かけ布団をしっかりめくっておこうと思う。普段からきちんと寝具のケアをして、あらためてdyson V7 mattressに診断してもらおう。




書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中

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