長年スピーカー生産の裏方として活躍した国内メーカーがイヤフォンに挑戦
Mother Audioは40年間スピーカーのOEMを続けてきた北日本音響が立ち上げた新ブランドだ。ベリリウムコーティングの振動板を採用したダイナミック機「ME5」「ME8」の2機種で、外見やケーブルのほか、ドライバー素材もモデルごとに違うという。上位のME8は11万円台後半の高級機種である。
北日本音響は、長年の経験を活かして、2015年からイヤフォン開発に着手。特にシェル構造の決定には10種類以上の試作を重ねた。時には予想したものと逆の結果が出るなど、苦労したという。
ポータブルオーディオ市場についての印象を聞いてみると「極端な高音/低音強調の音が好まれたり、あるいは特定の帯域に強調感があるものを嫌ったり」と、ユーザーの好みの差はスピーカー以上にハッキリと別れるという。
新作イヤフォンについてはかなり厳しい評価が下ることも想定していたようだが、思いの外評価がいいと胸をなでおろしていた。
今後の予定については、もう1機種、広域の明瞭感を出したものを作りたいと返答。次回作リリース時期は未定ながら、年1回の発表を目標に、活動をしてゆきたいと意欲を見せていた。スピーカーやヘッドフォンなど、音を出すものから活動を広げたいという。
この連載の記事
-
第14回
AV
行列が絶えないAZLAの試聴列、いい味出してる注目モデル -
第13回
AV
見るとやっぱり欲しくなる、アニメコラボも盛んなポタフェス -
第12回
AV
ULTRASONE初のBluetooth製品、デノンのCDプレーヤーなど -
第11回
AV
RHA初のBTイヤフォンは高コスパ、秋発売のAR-H1にも注目 -
第9回
AV
ヤマハさん、「聴くVR」って何ですか? -
第8回
AV
ポタアンで20V駆動とかやっちゃう香港AROMA -
第6回
AV
かっこいい!フォステクスの削り出し木製オープンヘッドフォン【更新】 -
第6回
AV
かわいいのも格好いいのもある、ポタフェス1F──マーシャル最新モデルほか -
第5回
AV
イヤフォンなのに平面駆動型な「AUDEZE LCDi4」やOriolusのセラミックハイブリッド -
第3回
AV
IEM界のWizard来日、Noble Audioのモノ作りを語る - この連載の一覧へ