パナソニックは7月5日、法人向けに販売している頑丈フィールドPC「TOUGHBOOK(タフブック)」に、キーボード着脱モデル「CF-33シリーズ」を追加。9月下旬に発売する。
TOUGHBOOKシリーズのなかではハイエンドモデルにあたり、着脱式キーボードを採用したことで現場でのタブレット使用とパソコン使用を1台で済ますことができる。本体は120cm落下試験実施、IP65準拠防塵防滴性能、耐振動MIL-STD-810G準拠の頑丈設計。
液晶は12型QHD(2160×1440ドット、アスペクト比3:2)で、静電容量式マルチタッチパネルを装備するほか、最大1200nitの高輝度で直射日光下でも画面を確認できる。ポイントしやすい防水デジタイザーペンが付属。CPUはインテルCore i5-7300 vPro(2.6GHz)を採用し、8GBメモリーや256GB SSDを搭載。フロント200万画素/リア800万画素カメラ、無線LAN、HDMI出力、USB 3.0などを装備する。内部拡張ベイにGPSやバーコードリーダー、各種機器と接続するシリアルコネクターなども装着できるオプションコンフィグサービスが利用可能。バッテリー駆動時間は約12.5時間(キーボード装着時)。バッテリーパックは2個組みで、本体電源を落とすことなく交換できるホットスワップ対応。
サイズ/重量は、キーボード装着時でおよそ幅313×奥行き288.4×高さ46.1mm/約2.76kg、タブレット時でおよそ幅308×奥行き243.6×高さ21.6mm/約1.53kg。価格はオープンプライス。Panasonic Storeでの販売価格は税別で43万6200円になる見込み。
落としても、凍らせても止まらない
会見の冒頭では、パナソニック コネクティッドソリューションズ社社長の樋口泰行氏が登壇し挨拶。タフパッドの発表会には、日本マイクロソフト時代にゲストとして登壇したことがあるが、メーカーの立場で紹介するとなると感慨深いとした。
タフブックのブランドは20周年を迎え、今年は21年目。世界の堅牢パソコン市場で60%シェアを持ち、15年連続のナンバーワン。CF-33は、その集大成的な機種として北米では5月末から市場投入している(国内は9月末)。前世代のCF-31は「もともと30万台売れればいいと思って企画したが、43万台売れ、今も売れ続けている」。
反面、ごつい筺体は国内ではなかなか受け入れられにくかったが、10インチのCF-20を導入したところ、整備点検、消防救急用の車載用途などで注目を浴び始めるようになったそうだ。パナソニックはレッツノートシリーズで「モバイルワーカーの業務革新への貢献」を進めているが、タフブックはその中でも「作業現場そのものを革新する」点を主眼に置いている。さらに、CF-33では「人の業務も革新する、モビリティー性を持たせた」とのことだ。
タフブックはグローバル市場では2016年に40万台を出荷した。一方、日本国内では4万台とまだ少ないが、2017年度は5万台と年率20%の伸長を目指すという。レッツノートシリーズ(タフブック含む)は2016年、国内で73万台を出荷。112%の伸長となったが、それを上回る速度での普及を目指す。
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