市場が横ばい、上位メーカーへの集中が進むPC市場で
存在感を打ち出せるのか
だがそのPC市場そのものが横ばい・縮小傾向にあるのは、周知のとおり。4月にIDCが発表したPC市場の報告書を見ると、2017年第1四半期(1-3月期)は出荷台数が0.6%の微増。シェアはHP、Lenovo、Dell、Apple、Acerの順だ。にも関わらず、これらトップ5が出荷台数を前年同期比増加させるなか、その他はマイナス11.4%。つまり、上位ベンダーへの集中がさらに進行しているのだ。
Huaweiはビジネスユーザーを狙っているようだが、私用ではタブレットとスマホで事足りるようになったなか、ビジネスユーザーはMicrosoftもSurfaceシリーズで狙うところだ。Dellの創業者Michael Dell氏も「PCはビジネスユーザーに使ってもらい、その後サーバーなどの企業システムにつながる入り口になる」という位置付けを明らかにしている。
さてスマートフォンだが、Huaweiは3位を堅守。シェアはSamsugが22.8%、Appleが14.9%であるのに対し、Huaweiは9.8%。だが、Huaweiは上ばかりを見ていられない。4位のOPPO、5位のVivoが詰め寄っているのだ。OPPOとVivoは前年同期からの成長率がそれぞれ29.8%と23.6%、ともにHuaweiの21.7%を上回っている。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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