TwitchにMixer(旧Beam)やSteam、ニコ生、YouTube Live
実は超お手軽なゲーミングPCでゲーム動画を配信する方法
2017年07月07日 14時00分更新
PCゲームは現在、プレイ状況をリアルタイム配信したり、録画したデータをアップロードしてシェアしたりといった新たな遊び方が定着している。実況プレイに関して言えば2000年台前半からすでに存在していたが、ごくごく一部で知られる存在だった。当時はPCの性能やインターネットの回線速度などから配信環境を整えるのが難しかったからだ。しかし、2008年のニコニコ動画ユーザー生放送や2009年のiPhone版Ustream Live Broadcasterで多くの人に知られはじめ、その後PlayStation 4のシェア機能実装などもあり、「ゲームプレイをインターネットで公開する」という文化が根付き、現在に至っている。
ゲーミングPCであればプレイも録画・配信もできる
しかし、PCゲームにおけるプレイ配信が本格的にお手軽になったのはつい最近のことだ。まず理由としてはPCスペックの向上がある。スペックに関して極端に言えば、いわゆるゲーミングPCを選べば、プレイ配信できる要件は満たせる。また、ゲーム配信向けのサービスと許可するゲームタイトルの増加も大きな要因になり、2017年現在では初期設定さえ済めば、サービスにサインアップするだけで配信できるといったお手軽さだ。視聴者側は専用のアプリケーションが不要で、ウェブブラウザーがあれば視聴できるというのもカルチャーとして広まっている理由のひとつと言えるだろう。
さて、現在どんな動画配信向けサービスがあるのか。主要なゲーム専門の動画配信向けサービスとしては、「Twich」や「Mixer」(旧名:Beam)、「Steam ブロードキャスト」などがある。ゲーム動画配信に限らずさまざまなジャンルに対応するものとしては、「ニコニコ生放送」や「YouTube Live」がある。現状、上記5つのサービスが主流だ。配信だけではなく、録画したデータをアップロードすることもできるため、うまくできたプレイだけをアップしたい場合も安心だ。また、上記サービスに共通しているのは双方向のコミュニケーションがあるということ。いずれもコメント欄を実装し、視聴者からダイレクトに感想をもらえるのも楽しみのひとつだ。
では、どのサービスがいいのだろう? “高画質な配信”ということにおいては自宅回線の影響を受けるため、これは検討材料として含みにくい。というわけで、筆者のオススメはサービス全体の空気感だ。例えば、Twichは全体的に見てしっかりやりこむゲーマーが多く、YouTube Liveやニコニコ生放送はごった煮といった具合でゆるい放送も多い。そのため、手持ちのIDを使えるところでもいいが、1度いろんなサービスのいろんな配信を見てみて自分と合いそうなところを選ぶのが一番いい。
以下、各サービスの概要なのでぜひ参考にしてほしい。
個性豊かな動画配信サービス、選ぶときは空気感重視
Twitch
ゲーム動画配信サービスの老舗かつ大手。レベルの高いプレイと多く遭遇できるが、最近ではカジュアルなゲーマーも多く、「ゲーム関連の実況配信ならまずTwitch」という風潮だ。
Mixer
新鋭のゲーム向け配信サービス。もともとは米国のBeamというゲーム配信サービスをMicrosoftが買収し、Windows 10 Creators Updateにて同名の無料サービスとして実装した。その後名前がMixerに変わった。FTL(Faster Than Light Streaming Protocol)を採用し、これまでの配信は配信者の見ている画面と視聴者の見ている画面では10~20秒のタイムラグがあったが、その遅延を1秒未満にまで短縮させている点が強み。また、複数の配信を束ねて楽しめる機能もある。
Steam ブロードキャスト
オンラインゲーム販売サイトの大手Steamのクライアントに搭載している配信機能。Steam中心のゲームライフをエンジョイするのであれば、かなりお手軽に使える。また、誰かが視聴しはじめたら自動的に配信がスタートするほか、「フレンドのみ」や「特定のフレンドのみ」といった配信もやりやすい。
ニコニコ生放送
国内の実況配信大手。長時間の配信には向かないがPS4などからも配信可能となっており、お手軽さやユーザーが日本人ばかりという点でゲーム配信数は豊富だ。また、ゲームの腕前だけでなく、配信する人自身のキャラクターも重要視される傾向も強い。
YouTube Live
Gmailアカウントがあれば、そのまま使用できるのがメリット。老若男女が配信しており、ページの作りはいつものYouTubeそのままでわかりやすいのもの魅力と言える。ゲーム配信も多く存在しているほか、Mixerほどではないがタイムラグを減らせる機能もある。