ポイントその4:「プリインストールアプリケーション」
イマドキのゲーミングPCはゲームライフを補助するアプリケーションがプリインストールされているモノもある。ゲームプレイのジャマにならないよう配慮されており、必要であれば使ってほしいといった立ち位置で、かつ機能がわかりやすいものが多い。
例えば、ファンの回転速度の変更、特定のキーを一時的に無効化、ディスプレーの発色やサウンドをゲームに適したものに変更、などだ。近年はサウンド強化が顕著で、ハイレゾやバーチャルサラウンド7.1ch対応、特定の音だけを聴きやすくするモードを備えている製品もある。そのひとつが今回紹介しているGS63VR 7RF-004JPだ。軍事産業や航空産業向けに開発された“Nahimic2”というサウンドエンジンを搭載しており、FPSゲームなどでどの方向から射撃があったか、どの方向から敵が接近しているかがわかりやすくなる。
大きく4つのポイントで、ゲーミングPCの選び方を見てきた。長く一緒にゲームを共にする相棒になるため、まずは性能的に頼れるやつなのか、デスクトップなのかノートなのか、カッコイイやつなのか、便利なやつなのかを実際に量販店に足を運び、製品に触れながら検討しよう。特にキーボードのフィーリングは触れてみることが大事だし、雰囲気についても同様だ。数あるゲーミングPCの中から、最もマッチしたものを選び出してほしい。
量販店店頭でチェックしたいオススメのゲーミングPC
ここからはほかにどんなモデルがオススメなのか紹介していこう。今回は店頭でよく見かけるゲーミングノートPCやデスクトップPCの中からピックアップしてみた。まずは、前ページで出てきたMSI製ゲーミングPCの兄弟モデルから。
17.3インチのフルHD液晶ディスプレーを備え、ノートPCでも大画面でゲームを楽しめる。また、従来のディスプレーよりも滑らかに動く120Hz駆動にも対応しているため、FPSやTPSなどシビアな状況判断を求められるゲームにも向く。CPUはCore i7-7700HQ、GPUは GeForce GTX 1060。4.1chサウンド環境になっており、迫力のあるサウンドでゲームを盛り上げてくれることだろう。また、ストレージも256GB SSDに1TB HDDと豪華な仕様。
15.6インチのフルHD液晶ディスプレーを搭載し、CPUはCore i7-7700HQ、GPUはGeForce GTX 1050。ストレージに128GB SSDと1TB HDDを備える。SteelSeries製ゲーミングキーボードやデンマークのオーディオメーカー“Dynaudio”が設計したスピーカーも備えるなど、ゲーミングに必要な要素が詰め込まれている。
なるべく予算を抑えてゲーミングノートPCが欲しい人向けの15.6インチフルHD液晶搭載モデル。他のモデルと比べると、ストレージが1TB HDDしかないなどのスペックダウンはいなめない。それでもCPUはCore i7-7700HQ、GPUはGeForce GTX 1050と根元はしっかりと押さえた構成なので、十分にゲームを楽しめるだろう。ストレージの速度が遅いため、大容量ゲームの場合はロード時間が長くなりがちだが、価格相応の部分だ。
続いて、直販モデルも展開しているBTOマシンの雄、マウスコンピューターの製品。BTOだとスペックに詳しくないとなかなか選びづらい部分はあるが、量販店系のモデルだとすでにスペックがこれと決まっているので選びやすい。
ゲーミングノートPCに搭載されるCore i7-7700HQよりも高性能なデスクトップ向けCPU、Core i7-7700Kを採用したゲーミングデスクトップPC。設置場所さえ融通がきくのであれば、ノートPCでは実現できない超快適ゲーミング環境になる。GeForce GTX 1080を備え、最高画質設定でもストレスなく圧倒的なゲームライフを満喫できる。ゲーミングディスプレーやマウス、キーボードも一気に揃えて最高のゲーミング環境を整えよう。
スリムなゲーミングデスクトップPCながら、Core i7-7700、GeForce GTX 1060を搭載するモデル。デスクトップPCではあるが幅113mmとスリムなタイプだ。ストレージは高速な120GB SSDとデータ置き場に最適な1TB HDDのデュアル構成で、DVDスーパーマルチドライブを備える。また、ゲーミングキーボードと6ボタンゲーミングマウスも付属するため、セットで購入するのはディスプレーだけでいいのもうれしいところ。
写真や動画向けに開発されたノートPCだが、タフな作業に耐えるぶん、CPUはCore i7-7700HQ、GPUはGeForce GTX 1060を備え、十二分にゲーミングも楽しめるスペックだ。また、メモリーも16GBと平均的なゲーミングPCよりも多く搭載されており、ゲームをプレイしながら他のこともするのであればオススメ。ただし、スピーカーやキーボードについては、ゲーミングを前提にしていないので、迫力を求める場合には別途用意しよう。