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開発リーダーのブログ記事より

デルのHMDはクリスマスプレゼントに期待

2017年06月01日 17時40分更新

文● 天野透/ASCII

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 PC関連企業は現在、VRとARを併せたMR(複合現実)技術の開発に注力している。台湾で開催されているCOMPUTEX TAIPEI 2017ではマイクロソフトが基調講演でヘッドセットに言及。デルもマイクロソフトと協力して初のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を開発中だと、ブログで明らかにした。

 同社のVR開発リーダーを務めるガリー・ラッドバーン氏によると、これはHTC・Oculusとの共同による身近なVR/MR体験の開発に関する研究をベースとしたもの。

 デルのHMDは白の輪郭線が中心のデザインで、跳ね上げ式のバイザーで視界をかんたんに切り替えられるという。交換可能な厚手のヘッドクッションや、鼻と頬への圧力を軽減する重量バランスなど、人間工学に基づいた設計も随所に取り入れたそうだ。

 技術的にはマイクロソフトのHoloLensで利用されるいくつかのメリットをそのまま活用、さらにインサイドアウト・トラッキングなどの追加機能が組み込まれるという。複雑なセットアップは不要で、電源に接続すればすぐに起動するとしている。ガリー氏は「いずれこのテクノロジーは、プラットフォームに依存しないコミュニケーションにまで拡張され、異なるブランドのMRヘッドセットの利用者とも対話ができるようになるかもしれない」と予測している。

 ガリー氏はイニシャルコストに対する問題にも言及。新技術の入手性を上げるためにこのHMDは低コスト化がはかられており「競争力のある価格が設定される予定」だという。他メーカー同様に、デルのHMDも今年のホリデーシーズンに合わせて先行予約を開始。クリスマスにはユーザーの手元に届くだろうとしている。MR映像に触れることはできないが、そのテクノロジーは想像よりもずっと近い位置にあるのかもしれない。

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