ソニーは、同社が「トイ・プラットフォーム」と呼ぶ五感で遊べるおもちゃ「toio」(トイオ)を発表しました。先行予約は本日6月1日から6月30日まで、同社のECサイト「First Flight」にて受付となります。
独自技術のハードウェアがさまざまな「遊び」を実現する
toioは本体の「toioコンソール」、コントローラーである「toioリング」、ロボットのように動き回る「toioコア キューブ」の3つの要素から構成されており、toioコンソールに別売のカートリッジを挿入することで、まるでゲーム機のようにさまざまな遊びをtoio上で実現します。
toioコア キューブには「絶対位置センサー」と高性能モーター、加速度センサーが内蔵されており、コア自身がフィールド上のどこにいるのか、また、もうひとつのコアとの位置関係はどのようになっているかを検知できるようになっています。
また、toioリングにも加速度センサーが内蔵。左右どちらの手でも操作できるよう設計されており、振る動作や搭載されているジョイスイッチでの操作、そのほか4つのボタンを駆使することができます。
toioを構成する要素は非常にシンプルですが、これに各タイトルのコンテンツ、プレイヤー自身による創作意欲により遊びの幅が大きく広がるというわけです。
toioローンチタイトルはバトル形式の作品と
「ピタゴラスイッチ」制作グループとのコラボ作品
肝心のローンチタイトルは、2種類が発表済み。そのひとつである「toioコレクション」はtoioの基本動作や紙相撲のようなルールのロボットバトルが楽しめます。レゴとキャンペーン協力を行っており、toioコアにレゴブロックを使って外観をカスタマイズすることで、戦略性・拡張性のある遊びが楽しめます。
もう1つのローンチタイトル「工作生物ゲズンロイド」は、NHK教育のテレビ番組「ピタゴラスイッチ」の制作をつとめたユーフテラスと企画協力し生まれた作品。こちらは、付属する冊子を読みながら、紙をtoioコアに貼り付け、動かすことでまるで生き物のような動きを楽しむことができます。
タイトルは、他社との大型コラボタイトルが予告されているなど、今後も増えていく予定。現時点ではクリエイターが自由にtoioタイトルをつくることはできませんが、将来的にはSDKの公開なども検討しているとのことです。
直販価格は、toioプラットフォーム(コンソール、コア×2、リング×2)が2万1600円。toioコレクションが5400円。工作生物ゲズンロイドが4320円。それぞれ、まずはFirst Flightで6月30日まで先行予約を受付。12月1日から順次到着、その後、一般販売も予定されています。
ソニーの「SAP」関連製品が、今度はおもちゃ市場を開拓する
toioは同社内の新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)による製品で、同社独自の技術を活用しつつ、200名以上のユーザーテストを経て製品化されました。
カートリッジを変えてさまざまな遊びができるという形は既存の学習玩具やコンピューターゲーム機の感覚に似ています。ただ、実際に目の前で動くコアや、直感的な操作のできるリングにより、それらと比べよりリアルで想像力をかき立てる遊びができると言えるでしょう。