ケイ・オプティコムは、ドコモ/au MVNOのモバイルサービス「mineo」3周年に合わせて、メディア向けに今後の方針についての事業説明会を開催した。
長期利用者への特典を開始
月20/30GBの新プラン、月5GBプランは6GBに
まず発表されたのが、長期利用特典制度「ファン∞とく」と大容量プランの追加。「ファン∞とく」では、契約から1年1ヵ月目、2年1ヵ月目と1年ごとに特典を付与。具体的には家族や知人を紹介した際に事務手数料が無料になるエントリーコードや端末の追加購入時に電子マネーがプレゼントされる。
さらにmineoのコミュニティーサイト「マイネ王」内で利用できる「王国コイン」も契約年数に合わせて提供。これは、おみくじを引いてその結果に応じて通信量が提供される「マイネおみくじ」のほか、オリジナルグッズ、リアルイベントへの参加権などと交換が可能となっている。
新プランでは、まず月5GBプラン(データ通信のみで税抜月1580円)の通信量を料金はそのままで月6GBにアップ。また月20GB/30GBのプランを追加した(データ通信のみで税抜月3980円と税抜月5900円)。
また、リアル店舗の「mineoショップ」では、従来は基本的に購入相談と契約手続きのみ可能だったが、6月以降はmineo 渋谷、7月以降はmineo 大阪、mineoショップ 神戸で、端末の電話帳移行やメール設定など、初期設定サポートを受け付ける。mineoが販売した端末でのSIMカード差し替え/ネットワーク設定/メール設定については無料だが、それ以外はオプション料金が必要となる。
今年度末の100万契約に向けて好調を維持
ユーザーの要望を受けて、実際のサービスに繋げる
説明会で登壇したケイ・オプティコム モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの上田晃穂氏は、現在のmineoの契約数が68万件であることを公表し、今年度末での目標である100万件に向けて好調を維持していることをアピール。また、音声通話付きの契約(デュアルタイプ)が約8割、新規ユーザーの約4割が女性と、マジョリティー層がメイン端末として契約しているケースが増えていると総括した。
一方で、MVNOのサービス向上と、MNOの料金引き下げなどでその差が小さくなるとともに競争が激しくなっているとし、mineoの今後の成長のためには別の軸での価値創出が重要であると分析する。
そこでキーとなるのが、「サポート満足度」の向上やユーザーコミュニティー「マイネ王」の活用。サポート体制を強化するのはもちろん、情報開示を積極的に行なうことで安心感に繋げたり、ユーザーの要望を受けて、実際にサービス展開するなどしている。
今回発表された大容量の新プランについても、「大容量でも4000円以上じゃ意味がない」という声があったのを参考にしたほか、高速状態と200kbpsの速度設定を時間帯で自動的に切り替えてほしいという要望に実際に応えた「mineoスイッチタイマー」を6月に開始するという。
セット販売についても今回は、他社での人気モデルを遅まきながらと「HUAWEI nova lite」を追加したほか、6月以降のそれほど遠くない時期に6万円前後のプラミアムモデルを1機種、3万円台のモデルを2機種追加することを予告した。