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KDDI、「スマートドローン」の長距離自律飛行実験に成功

2017年05月12日 01時40分更新

記事提供:通販通信

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KDDI(株)はこのほど、新潟県長岡市山古志で日本初となる「4G LTE運航管理システム」を用いた「スマートドローン」による4G LTE完全自律飛行実験に成功した。

2km先の住宅に約8分で配達

 実験は山古志支所から約2km離れた住民宅に食品を届ける想定で行われ、スタートから着地まで約8分で届けられ、「4G LTE運航管理システム」によるスマートドローンで、長距離完全自律飛行ができることが実証された。新潟県長岡市山古志は2007年に発生した新潟県中越沖地震を経験しており、災害時の支援や被害状況の把握など、ドローンでの対策を検討してきたという。

 「4G LTE運航管理システム」では、Web上からドローンへの飛行ルート指示を行うとともに、飛行中の位置・高度・速度・電波状況・カメラ映像などの飛行状況を4G LTE経由で常時監視できる。フライトプランでは任意の飛行ポイントを指定することが可能で、風雨・機体トラブルなどの不測の事態で設定エリア外へ飛行したドローンは、自動的にエリア内もしくは設定地点へ帰還する。

 同社では、4G LTEネットワークと「スマートドローンプラットフォーム」(※)を活用し、今後もさまざまなソリューション提供に向けた実証実験を行う予定。

※スマートドローンプラットフォーム

 ドローン機体・3次元地図・運行管理・クラウドで構成されるプラットフォーム。ドローン同士またはドローンの建物への衝突を防ぐ運航管理システムなどが搭載されている。

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