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Yahoo!カーナビの使い勝手が大幅向上!
クルマに乗るときに、カーナビは必需品だ。最近ではスマホナビの台頭が著しく、無料なのに高機能な「Yahoo!カーナビ」を使っている人も多いだろう。もちろん筆者もだ。今のクルマを購入したときに2DINタイプのカーナビがインストールされていたのだが、毎年地図を更新しているとバカにならない出費だったので、元々付いていたナビはオーディオ専門機にして今ではYahoo!カーナビを使っている。
Yahoo!のIDがあれば渋滞情報もわかるし、常に地図は最新だし、ナビゲーションのみを求めるのであれば十分すぎる性能だ。しかし、不満がないわけではない。操作性があまりよろしくないのだ。音声認識での検索も精度は悪くないが、いちいちスマホに手を伸ばしてマイクアイコンをタップしないといけないのは、ほぼ常に1人でクルマに乗る人間からすると億劫である。
そんな不満を抱えつつ「まあタダだし」と妥協しながら使っていかねばならないのか……。もやもやした気分の中、今回紹介するSoftBank SELECTIONのYahoo!カーナビ専用リモコン「ナビうま ハンドルリモコン for Yahoo!カーナビ」を見つけた。
なんでも、Bluetoothでスマホと接続して簡単にリモコンとして使えるうえに、設置はハンドルにバンドを巻くだけというお手軽さとのこと。発売されてから結構時間が経ってしまったが、今さらながらレビューした。
どんなハンドルにも付けられる
リモコンの充電も必要なし!
とりあえず、ハンドルに付けてみる。基本的にアタッチメントをつけたゴムバンドをハンドルに巻くのだが、どこに巻き付けるのかが大事になる。利き手のほうでもいいし、スマホに近いほうでもいい。上でも下でもどこでも巻けて調節も簡単なので、しっくりくるポイントを探すところから始めよう。筆者はインパネ(インストルメントパネル)が見えやすいように下側に装着した。
ゴムなのである程度強めにギュッと締めないと、ボタンを押し込んだときにリモコン自体が動いてしまうので、頑張ってキツク締める。あとはリモコンをカチっとハメるだけ。これで設置は終了。
次にスマホとの接続だが、これも簡単。スマホ側のBluetoothをオンにして、あとは通常のBluetooth接続と同じ。一度ペアリングしてしまえば、次にクルマに乗るときにも自動的に接続してくれる。電池駆動なので充電の必要はないのだが、常に電源が入っている設定だと5~7ヵ月、使うときだけ接続する自動スタンバイモードだと10~12ヵ月で電池が切れる。かなり電池の持ちは良いほうではあるが、比較的手には入りやすいボタン電池「CR2032」1個だけなので、予備を買っておくといいだろう。コンビニでも手に入るかもしれない。
リモコンとYahoo!カーナビの相性は良く、スマホに手を伸ばさずに手元で操作できるので目線の移動がなくなった。ボタンの数はやや多いが、ゲームのコントローラーに慣れている人ならどのボタンがどの機能かはすぐに覚えられるので、リモコンを見なくても操作できるだろう。
ナビ画面の移動、拡大縮小などは、正直なところスマホの直感的操作にはかなわない。リモコンだと上下左右しかないので斜めのスクロールができず、拡大縮小もピンチインピンチアウトのようなスマートさに欠ける。このへんはちょっと昔のカーナビチックだ。
ただ、手元でボタンを押すことで音声認識による検索ができたり、現在地ボタンの長押しで自宅に帰るルートをすぐに呼び出せるなど、リモコンならではの恩恵は大きい。スマホのように「戻る」ボタンもあるので、操作をミスしたらすぐに戻るボタンを押せばいい。ドライバーにとってナビの基本操作を視線を動かすことなく手元で行なえるのはかなり助かる。
このナビうまは価格がオープン(オンラインショップでの価格は税込6480円)である。Yahoo!カーナビ自体が無料で使えるので、そこに投資をする価値があるかどうか。ややかゆいところに手が届かない部分はあるものの、安全に便利にドライブしたいなら十分に価値はあるだろう。