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宅内機器を通信会社のサーバーで仮想化する次世代のネット接続環境

ケイ・オプティコムとNEC、10Gbpsインターネットで家庭内機器の仮想化を実現

2017年04月11日 18時52分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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VoD配信(vSTB)のイメージ

 ケイ・オプティコムとNECは4月11日、高速インターネット回線において宅内通信機器を仮想化できることを実証実験で確認したと発表した。

 ケイ・オプティコムでは一般家庭向けの10Gbpsインターネット接続サービスを検討しており、現在モニター募集して実験的にサービスを提供しているが、問題点としてルーターなどの宅内機器の整備が10Gbpsサービスに最適化されていないことがあるという。

 vCPE(Virtualized Customer Premises Equipment)は、宅内機器のうちホームゲートウェイからDHCPやNATなどの上位レイヤーの機能をサーバー側で仮想するもの。これらの機能をサーバーからインターネット経由で家庭に提供することで、宅内通信環境を整備するとともにホームゲートウェイを簡素化できる。

NASもクラウド側に、ペアレンタルコントロールなどの設定もサーバー側で行う

 ユーザー自身で機器設定やアップデートを必要とすることなく最新機能が利用でき、動画配信などでも特別な機器なしに各種端末で閲覧できるほか、NASもクラウドストレージで提供。将来的には機器のペアレンタルコントロール、ネットワークの遠隔診断などの機能も提供する。両社では、モニター利用者での実証実験を踏まえて2017年秋頃にフィールドテストを行なった後、本格運用に向けてさらなる検証を進めるという。

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