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最強ライトウェイト・スポーツなのだっ

新X1 Carbon 試用レポート、小さく軽くなったのに、CPUもSSDも速い!!

2017年04月07日 09時00分更新

文● 編集長みやの(@E_Minazou)

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 ThinkPadX1Carbonの2017年春モデルの出荷が始まったので、試用してみた.X1といえばレノボのフラッグシップ・モバイルPCで、CarbonとYogaとTabletの3タイプある.今春のYogaとTabletはCPUのアップデートが主な変更点で、新設計となったのはクラムシェル型のCarbonである.

狭額縁とボディ構造も刷新、小さくなって(ちょっと)軽くなった

 手にしてまず感じるのは「お、小さくなったな」感.すでにモバイルノートのトレンドとなっている「狭額縁」がX1Carbonにもやってきたのだ.つまり、ディスプレイは14型と変わらないが、周辺の「余地」が狭くなって、それに合わせてボディ全体が縮小したのである.

 従来モデルに比べて、横幅は9.5ミリ、奥行きは11.9ミリも小さくなっている.広額縁13型ノートのサイズに14型液晶を搭載していることになる.カバンにも入れやすいし、ハンバーガーショップでも展開しやすいのだ.

 従来のノートPCは、液晶のまわりの部分に無線LANやBluetoothなとのアンテナを内蔵していた.なので、狭額縁によって行き場を失うのが、カメラとアンテナなのである. X1Carbonは、カメラはなんと液晶の上部に保持している.特等席にそのまま居すわったおかげで(?)WindowsHello対応の顔認識用IRカメラも選択できる.オレはSurfaceBookで使っているが、これは一度使うともう戻れないカラダになってしまう超便利機能で、モバイルノート全機種が採用するべきなのだ.

 アンテナ類はどうなっているのかというと、無線LANとBluetoothとWiGigの3つについてはキーボードの奥に設置.液晶部がカーボンのために電波を遮断しないように、アンテナ近くの上ブタとボディを、電波を通す「ガラス繊維強化樹脂」にしている.1枚板に見えるボディをカーボンとFRPの2種類の素材で形成しているわけだ. 小さくなったことで、従来モデルより軽くなったのだが、LAVIE ZEROのフルバッテリーモデルが831グラムでCarbonは1130グラムだから、まだ299グラム重い.ここはもう少しがんばってほしいところだが、バッテリー容量は45Wh対57Whで、動作時間はカタログ値で10時間対15.3時間だから、大目にみてあげよう.

日本モデルもついにLTEモデム内蔵だっ

 そしてついについについに!!、日本のX1CarbonもLTE内蔵を指定できるようにななった(拍手!).そのアンテナはキーボード手前のパームレストの左右に設置されていて、こちら側はマグネシウム合金でできているのでやはり電波を通すために、一部をガラス繊維強化樹脂にしてある.苦労のたまものといえる構造なのだ.

 LTEモデムは3キャリア対応のSIMロックフリーで、周波数一覧を週間リスキーユウコバにみてもらったところ、auユーザーはちょっと不利らしい.

LTE Band1/3/8/18/19/21/28/41
3G Band1/6/8/9/19

 SIMスロットは本体後部にあって、マイクロSDのスロットも付いている.ちょっとうれしいヒミツのメモリー部屋なのだ.

 新X1Carbonでは、パッドのスイッチ音も静音化している.キーボードそのものはすでに静音だったので、今回はQMD(クワイエット・メタル・ドーム)という部品を使って、クリック音を下げた.トラックポイント(おなじみの赤いポッチ)ボタンも、がたつきを抑えて、スイッチも変更して音を改善している.オレ的にThinkPadを使うときにはタッチパッドはOFFにしてトラックポイントだけ使うのがフツーなのだが、今回試用してみても、ともに、ほとんど音がしなくなっていた.これで、会議中もゲームし放題なのである.

 キーボードはおなじみの打鍵感でキモチいい.レイアウトに若干の変更があり、F10がBluetoothのオン/オフに、F11がレノボセッティングの起動に、F12がユーザー定義キー(☆マーク)になっている.PrtScキーはFnと同時押しでSnippingToolの起動が行える. 使い勝手を左右する端子類だが、ついにX1CarbonもUSBのTypa-Cを搭載し、しかもACアダプターをつなぐ充電端子もType-Cになった.つまりNECとレノボで共通だったあの四角いACアダプター端子がなくなったのである.スマホもPCも、最新モデルの充電端子はType-Cが多数派なので、オッケーなのだ.

CPUも3Dグラフィックもモバイルでは最速、SSDはNVMeで超高速なのだっ!!

 おなじみのベンチマークテストを実施してみた.まずはみんなの大好きなCinebenchR15.CPUの速度を測るベンチで、他社製品ではあるが、i5-7200U(2.5GHz)では333、i7-7500U(2.7GHz)が353なのだが、i7-7600U(2.8GHz)を搭載するX1Carbonは398と出た.i5を1とすると、1:1.06:1.20となる.もはやi5でもいいんじゃないという発言がよくあるが、オレとしてはもちろん最速の7600Uイチオシなのである.

 みんなの大好きな3DmarkではFirestrikeでついに1000を突破.上記CPUの順に746、949、1066をマーク.こちらは1:1.27:1.43とさらに差が開き、7600Uの威力が増すのである. さらにスンバラシい値が出たのが、みんなの大好きなCrystalDiskMark.SSDの速度を測るベンチで、従来機では500~550MB/sとなるシーケンシャル(Q32T1)で、リードで3000を越え、ライトでは1600と出た.つまり読み出しで6倍、書き込みで3倍速いという結果である.

 これはX1CarbonがNVMeのSSDを搭載しているためで、SSDの速度にインターフェイスが追いついた結果ともいえるのだ.ちなみに試用機にはサムスンのMZVLW512HMJPが搭載されていた.自作PCでもNVMeのSSDは発熱が心配になるのだが、ThinkPadが搭載しているので安心なのである.ちなみに、各ベンチマークテスト中、冷却ファンの音はほとんど気にならないレベルで、フィンとファンの能力も高いのだ.

 というわけで、7600UとNVMeのSSDを選べる新X1Carbonは、、積むべきものはすべて搭載して最新化した、とっても無敵なモバイルノートだ.

 レノボの発表では横2560ドットの高解像度液晶も選べるはずだが、4月現在まだ発売となっていない.こだわる人は気にしておこう.

 わがままなオレ的には液晶は16対9だとちょっと古い感じがするので16対10くらいにしてほしいかな~.もちろん大好きな英語キーボードが選べるのも魅力なんですよね~~

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