解体作業後は、銀座ソニーパークとしてスペースを開放
ソニービルは、今後、解体作業が開始され、まずは平地に整備されることにる。訪日観光客のさらなる増加が見込まれる2018年夏から、2020年までの期間は、「銀座ソニーパーク」として、このスペースを開放する。
平井社長は、「平地にして、そこをオープンスペースにするのは、お世話になった銀座の街への恩返し。憩いの場所としての利用だけでなく、企業やアーティストのイベントにも使ってもらえる」とする。
さらに、東京オリンピック/パラリンピックが終了した2020年秋以降には、ビルの建設を開始し、2022年秋には新たなソニービルとして、営業を再開する予定だ。
ソニービルは、1964年の東京オリンピックの2年後にオープンしたが、新たなソニービルも、2020年の東京オリンピックの2年後にオープンすることになる。
2022年にオープンする新たなソニービルについては、「内容は検討中だが、インバイティングな空間を作ってくれといっている。感動を届けるのが、ソニーのミッションだといっているが、WOWといってもらえる空間にして、商品を見せる以外の楽しさも提供していきたい」とし、「ソニーはエレクトロニクスの会社だが、音楽、映画、ゲーム、金融、不動産もやっている。One SONYとして、いまのソニーをフルに体験してもらい、様々なソニーの顔やビジネスを知ってもらえるものにしたい。そして、アーティストのライブスペースも作りたい」と語った。
ソニーでは、3年前から「銀座ソニーパークプロジェクト」を開始しており、その第1段階ともいえるソニービルの閉館を迎えた。2022年秋には、新ソニービルがオープンするが、「街に開かれた施設」という、盛田氏が掲げたソニービルのコンセプトを踏襲し、銀座の新たな顔づくりに貢献する考えだ。