PayPal Pte.Ltd.(ペイパル)が22日発表した「ペイパルによる越境ECグローバル調査2016」によると、主要32カ国のEC市場は約160兆円で、国別では1位が米国、2位が中国、3位が日本となった。
同調査は、調査会社イプソスとの共同調査で、世界32カ国の約2万8000人を対象に、オンラインショップまたは越境ECに関する消費者の行動と意識について調べた。
越境ECの国別の市場(各国ユーザーの越境EC購入額)は、1位が中国(約7.1兆円)、2位が米国(約4.8兆円)、3位がインド(約9000億円)、4位がフランス(約9000億円)、5位がイギリス(約9000億円)となった。15年からの年間平均成長率では、インドが最も高く38%となった。
越境EC市場が1位の中国の購入先は、1位が日本と韓国で同率(13%)だった。3位が米国(9%)、4位がフランス・オーストラリア(それぞれ4%)となった。日本は爆買いだけでなく、ECでもトップだった。その理由は「商品の品質」「自国で買えない」「ショップの信頼性」などだった。
越境ECに対するユーザーの考え方は、「他国のサイトで購入する際、グローバルサイト(Amazon、eBayなど)を好む」が中国で72%、米国で75%だった。また、「トータルの価格が満足であればどの国の商品か気にしない」という回答は、中国で61%、米国で51%となった。