インテル Core i5-7200Uプロセッサーを搭載し、さらにマシンパワーが必要な人にはインテル Core i7-7500Uプロセッサーを選択することもできる「LIFEBOOK WS1/B1」。GPUにはCPU内蔵のインテル HD Graphics 620のため、若干グラフィックス面に不安な部分もあるが、今回は定番のベンチマークテストを実施し、全体的な性能を検証してみた。
まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」を用いて、性能をチェックしてみた。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が3701、「Creative」が4478となった。このスコアは上位機種とほぼ同じであり、スペックの高さを証明する結果となった。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
GPUのパワー的にはゲーミングPCのような3D性能を望むことはできないが、そのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire Strike」で935、「Sky diver」で3910となった。こちらも上位機種とほぼ同じの高い数値となっている。テストの間に表示される画面の描写では多少カクカクした動きで、3Dグラフィックスを多用するソフトなどは少し厳しいと感じた。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは44.43ポイント、CPUの性能テストでは263ポイントという結果となった。専用GPUを搭載したPCにはかなわないものの、CPU自体はCore i7-6500Uとほぼ変わらない性能を持っている。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマーク。
標準品質では快適、最高品質でも普通に遊べるという診断結果となった。ゲームの中では負荷の高くない「ドラゴンクエストX」のようなゲームであれば、フルHDでもほぼ問題なく遊べることがわかる。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。まずは標準品質で計測してみた。
高負荷が要求される「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークではさすがに設定変更を推奨される結果となった。そこで解像度を1280×720に落として計測した結果がこちら。
やや快適という結果とはなったが、フルHDで遊ぶのをあきらめ、解像度を落とせば、それほどストレスを感じずに遊べるだろう。CPUへの負荷の高いゲームでは、少しガマンしなければならないようだ。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。こちらもまずは標準品質で計測した。
やはり設定変更を推奨される結果となったので、解像度を落として再計測してみた。
解像度を落とすことで、標準品質・最高品質ともに普通という評価となった。このスコアなら、快適にゲームで遊ぶことができるので、やはり解像度はガマンしなければならないようだ。
CPU内蔵のGPUということでグラフィックス面で不安もあったが、よほど高い処理能力を求められるゲームでなければ十分快適に楽しめることがわかる。しかし、PCとしてのポテンシャルは非常に高く、必要な要素はほぼ揃っている「LIFEBOOK WS1/B1」。なんといっても長時間稼働できるという点が魅力的な本機は、外へ持ち出してバリバリ作業したいというニーズにはうってつけのPCだろう。