大谷イビサのクラウドコミュニティな日々 第13回
JAWS DAYS 2017デビュー歓迎キャンペーン
初参加でも怖くない!勉強会ですぐに使えるJAWS-UG用語集
2017年02月22日 07時00分更新
ユーザーコミュニティの勉強会というと、とかくガチな人だらけで、初参加者が入りにくいイメージがある。やさしいお兄さん・お姉さんばかりのJAWS-UGではあるが、初めて来る人にとってはやはり緊張するもの。そんな初参加者のために、JAWS-UGに溶け込むための用語集を作ってみた。
JAWS-UG用語~基礎編~
JAWS-UG【じょーずゆーじー】
Amazon Web Servicesのユーザーコミュニティで、クラウド系のコミュニティとしては国内最大級を誇る。全国規模で連携する複数の支部が連携運用されているのが特徴で、JAWS DAYSやJAWS FESTAなど年次イベントを開催している。ベンダーであるAWSのサポートを受けつつ、基本はコミュニティリーダーによる自主的な運用で勉強会が展開されている。
JAWS DAYS【じょーずでいず】
JAWS-UGが主催する年次のコミュニティイベントで、毎年3月に都内で開催される。昨年のJAWS DAYS 2016の参加登録者は1300人を超え、名実ともに国内最大級のユーザーコミュニティイベントに成長した。イベント自体は1日だが、翌日にコミュニティリーダーの会合が催されることから、複数形のDAYSになっているようだ。今年のJAWS DAYS 2017は3月11日に五反田TOCビルで開催される。

JAWS DAYS 2015の模様
JAWS FESTA【じょーずふぇすた】
JAWS-UGが主催する年次のコミュニティイベントで、JAWS DAYSの地方版という位置づけがある。毎年秋頃に開催されており、2013年は大阪、2014年は仙台、2015年は福岡、昨年は名古屋で開催された。運営は完全にJAWS-UGのメンバーで行なわれており、都内のコミュニティメンバーの登壇のほか、地方色豊かなセッションも用意される。2017年は四国で開催されることが決まっている。
JAWS-UG Night【じょーずゆーじーないと】
都内で6月頃に開催されるAWSの年次イベント「AWS Summit」と併催されるナイトイベント。大規模な懇親会とLT大会が行なわれ、AWS Summitのために来日した米国のAWSの要人も参加する。
AWS Samurai【えーだぶりゅえすさむらい】
JAWS-UGに貢献したコミュニティメンバーを認定するAWSJの制度。元AWSのエバンジェリスト玉川憲氏(現ソラコム)が考案したもので、2011年度からスタートしている。グローバルにおいても「AWS Community Hero」の制度があり、2016年度は日本から多田あゆみさんが受賞している。
AWSウルトラクイズ【えーだぶりゅえすうるとらくいず】
文字通りAWSに関する全員参加型クイズで、昨年はAWS Summit後のJAWS-UG Nightで行なわれた。AWS Samuraiと同じく玉川憲氏が考案したもので、優勝者はその年のAWS re:Inventに招待される。
JAWS-UGロゴ【じょーずゆーじーろご】
AWSのコーポレートカラーでもあるオレンジをあしらったサメのイラストのロゴ。各支部によって独自のカスタマイズが施され、コミュニティのアイデンティティになっている。Security-JAWSのようなロゴ先行型の支部も存在する。
JAWS-UG用語~イベント編~
LT【えるてぃ】
Lightning Talkの略で、5~10分程度のショートプレゼンを指す。エンジニア界隈のイベントで一般的に行なわれるセッション形態で、JAWS-UGのイベントでも複数の登壇者による「LT大会」が開催されることが多い。また、自己紹介欄に「好きなAWSのサービス」を入れるのも一般的。特定のテーマを短時間に凝縮して語り尽くすだけではなく、デモを成功させ、会場の受けまでとる高い技能が求められる。
LT芸人【えるてぃげいにん】
LTを生業(なりわい)とするエンジニアのこと。JAWS DAYSやJAWS FESTA、JAWS-UG Nightなど全国イベントの懇親会で、LT芸人のパフォーマンスを見ることができる。
パイ投げ【ぱいなげ】
LTの終了時間を過ぎると、パイを顔に押しつけられるというペナルティ。パイはJAWS-UGにコミットしているハンズラボから提供されることが多い。パイ投げの代わりに、終了時刻をドラで告げる「ドラ娘」が用意されるイベントもある。

パイ投げの模様
ハンズオン【はんずおん】
PCなどを持ち込んで実際に手を動かしてサービスを学ぶ体験型学習。JAWS-UGにおいてもAWSのアカウント登録から設定、IoTサービスの利用まで幅広いお題で行なわれる。CLI専門支部のように、ハンズオンを中心としている勉強会も存在する。
REBOOT【りぶーと】
勉強会の開催が滞った支部を再度立ち上げ直すこと。特に地方の勉強会は、コミュニティリーダーが本業が忙しくなった、コミュニティメンバーが少ない、会場の手配ができない、などさまざまな理由で活動が滞ることが多いため、AWSや近隣コミュニティメンバーによるてこ入れが図られる。
AWS-HUB【えーだぶりゅーえすはぶ】
いわゆるJAWS-UG内での飲み会。勉強会の有無にかかわらず、不定期に行なわれており、Facebook等で告知される。地方と在京のエンジニアの交流の場ともなっている。
マルチAZ【まるちえーじー】
複数のAZにインスタンス等を冗長化するマルチAZ構成から、転じて会場を分けて同時多発的に飲み会を行なうこと。JAWS関連の大規模なイベントの前夜祭や打ち上げの場合は、参加者が多すぎるため、マルチAZ化が図られる。
JAWS-UG用語~エモ編~
目黒【めぐろ】
東京の目黒に本社を構えるAWSJのこと。AWSJオフィスを会場にした勉強会も数多く開催されるため、AWSユーザーにとっては、おなじみの場所でもある。行人坂の急坂を下る雅叙園側からのルートと、線路沿いの道を五反田方面に進むアネックス側のルートがあり、勉強会の会場によって入り口が異なる。目黒に訪問することを「シュッシャ!」と呼ぶこともある。
ブログの会社【ぶろぐのかいしゃ】
エンジニアブログサイト「Developers.IO」を展開するクラスメソッドのこと。AWSの最新情報をどこよりも速く書き起こすエンジニアが多数在籍しており、さまざまなLTで「ブログの会社」と紹介される。
切腹【せっぷく】
サーバーワークス 大石良社長のプレゼンで用いられる持ちネタ。自身を大石蔵人之助(おおいしくらうどのすけ)と自己紹介し、「今日のプレゼン通りにやってもAWSを導入できなかったら、切腹します!」と聴衆にたたみかけるのが定型フォーマット。AWS界隈の伝統芸として認定されている(諸説あり)。

切腹プレゼン
脱藩【だっぱん】
大手メーカーやシステムインテグレーターから、AWS本体やクラウドインテグレーターに転職すること。オンプレミスでのシステム構築・運用の苦労を肌身をもって理解しているこうしたエンジニアが、今のクラウド業界を支えている。
ボス【ぼす】
東急ハンズ執行役員・ハンズラボ社長の長谷川秀樹氏のこと。事業会社の執行役員でありながら、クラウドインテグレーターの社長という特異なポジションを活かし、既存の情シスやITの慣習をぶった斬る関西弁トークにはファンも多い。元AWSの小島英揮氏とあわせて「Wヒデキ」と称されることもある。
圧力【あつりょく】
元JAWS-UG代表の金春利幸氏が提唱した「コミュニティはベンダーに対する圧力団体であるべき」という理論、または実力行使のための行為。ユーザーのフィードバックを取り入れることによって、サービスが拡充されるというサイクルが今のAWSの成長につながっている。
re:【り】
JAWS-UGにおいてはAWS re:Inventにかけて、re:を冠するイベントが多く開催される。過去には、リモートでの勉強会である「re:Mote」や働き方を考え直す「re:Work」などが開催されている。
JAWS-UG on ASCII【じょーずゆーじーおんあすきー】
日本で唯一のJAWS-UGに関する専門メディアで、アスキーが運営している。「勉強会に足を運んでもらう」という目的のもと、都内のイベントはもちろん、地方の勉強会まで幅広くカバーし、エンジニアや情シスに希少価値の高い情報を提供している。これからもよろしくお願いします!

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