ソニー・ミュージックエンタテインメントは2月20日、ソニー・ミュージックスタジオにおいてアナログレコード製造用マスターのラッカー盤カッティングマシンを導入し、アナログレコード用カッティングマスターの制作を開始したことを発表した。
アナログレコードのマスター制作においては、音量/音質/溝幅などを調整してラッカー盤に溝を刻む高度なカッティング技術を必要とするが、デジタル音源での音質/音圧の調整に長けた現役のマスタリング・エンジニアが同技術を習得したという。CDや配信音源などの制作で培ったデジタル技術と融合させることで、より進化したアナログ音源の制作とカッティングを目指すという。
カッティング専用ブースをレコーディングスタジオと同フロアに設置したことで、スタジオでの演奏をその場でミックスしてそのままラッカー盤にカッティングしマスターを制作する「ダイレクトカッティング」にも対応する。
ソニー・ミュージックスタジオでは、音響特性に優れた世界水準の大型スタジオとして、数多くの音楽レーベルの音源制作を担当してきた。今後はCD/SACD/ハイレゾといったフォーマットに加えてアナログレコードの制作においても最適な音作りを実施するとしている。