カスタマイズによってハイスペックなCPU、GPUが搭載できる省スペースデスクトップPC「ESPRIMO WD2/A3」。今回のレビューでお借りしたPCはCPUにインテル Core i7-6700、GPUにNVIDIA GeForce GTX 745を搭載されており、その実力が非常に楽しみなところ。そのマシンパワーを測るべく、定番のベンチマークテストを行ない、全体的な性能を検証してみた。
まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」を用いて、性能をチェックしてみた。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が4085、「Creative」が4798となった。このスコアはゲーミングPCと呼んでも差し支えない数値だ。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
それでは3D性能はどのくらいの実力だろうか。GPUのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire Strike」で2167、「Sky diver」で8485、「Time spy」で721となった。NVIDIA GeForce GTX 745は最新のGPUから比べるとかなり非力ではあるが、CPU内蔵のGPUを搭載したPCから比べるとほぼ倍程度のスコアになっている。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは75.69ポイント、CPUの性能テストでは813ポイントという結果となった。こちらでもGPUが最新のものと比べて60%程度であることがわかる。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマーク。
標準品質ではすごく快適、最高品質でもとても快適に遊べるという診断結果となった。ゲームの中では負荷の高くない「ドラゴンクエストX」のようなゲームであれば、フルHDでも問題なく遊べることがわかる。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。
高負荷が要求される「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークでは、高品質が普通、最高品質が設定変更を推奨となってしまった。標準品質の4000ポイントは非常に快適に遊べる目安となる7000ポイントに及ばないものの遊べるくらいのスコアは維持しているが、気になるようであれば解像度を落とすといいだろう。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。
こちらは標準品質・最高品質ともに快適に遊ぶことができるという結果となった。
最新GPUにはさすがに及ばないものの、省スペースデスクトップとしては申し分ない処理能力を有している「ESPRIMO WD2/A3」。最小構成の7万円台から、今回レビューしたハイスペックな構成でも16万円台と、予算やニーズに合わせて購入できるのが魅力の本機。最上級のマシンパワーは必要ないが、少しパワーのあるPCが欲しいという方には向いているPCだ。