11日から13日までの3日間、ドスパラ秋葉原本店5階の「VRパラダイス」において、「せきぐちあいみ 世界初VRアート個展 Daydream Reality」が開催されている。
本個展は、タレントだけでなくバーチャルリアリティの空間に3Dでアートを描く、VRアーティストとして活動中のせきぐちあいみさんが、HTC Vive専用アプリ「Tilt Brush」で描いたVRアートを鑑賞できる世界初のVR個展。過去に制作した作品だけでなく、今回新たに描き下ろした新作も披露している。
VRデバイスを装着して鑑賞し、仮想空間に描いた立体的な別世界に入り込むような没入感や、2次元の静止画や動画とはまったく違う感覚を味わいながら作品を楽しめる。全10作品を約30分間で鑑賞するようになっている。
なお本個展は、過去にせきぐちあいみさんが行なったクラウドファウンディングに出資した人のみが入場できるクローズドイベント。一般の人は鑑賞できないので、この記事で雰囲気をつかんでもらいたい。
クラウドファンディングにより174万4000円が集まり開催できた本個展。その資金のうち約150万円ほどをVRヘッドマウントディスプレーなどの設備投資に費やしたという。
個展を開いた感想をせきぐちさんに聞いてみたところ「実際に体験してもらって、おお!と反応してもらえることに感激した。作品を鑑賞した人が、仮想現実から現実に戻った時に、新しい変化や刺激を感じてもらえたらうれしい」とコメントしてくれた。
立体の造形物を実際に展示するとなると、場所や運搬の問題があるが、VR空間内の3Dアートならそれらの問題から解放される。今後はVR空間で作品を発表するVRアーティストが大きなムーブメントになりそうという期待感が、この展覧会から感じられた。