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McAfee Blog

個人情報漏えいも、Instagramのパスワード盗むマルウェア

2017年01月20日 12時46分更新

文● McAfee

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 インテル セキュリティのモバイルマルウェアリサーチチームは、Google Playストアで公開されたInstagramのパスワードを盗むマルウェアを発見しました。すでにこれらのマルウェアはGoogle Playストアから削除されていますが、これらはInstagramアカウントのアクセス解析やフォロワーの自動集客ツールとして配布され、その主なターゲットはトルコのInstagramユーザーでした。

 このマルウェアは起動すると、WebViewコンポーネントを使用して、ユーザーをInstagramのアカウントパスワードを盗むためのフィッシングサイトに誘導します。下記スクリーンショットでもわかるように、ログイン画面のデザインはとてもシンプルなため、ユーザーにとってこのログイン画面が正規のものなのか偽物なのかを判別するのは難しいものとなっています。

 ユーザーが入力したアカウント情報はマルウェア作者に対して暗号化されずに送信されます。つまり、ネットワーク上のデータ通信が監視されていた場合には(例えば、フリーのWi-Fiネットワーク上で)、送信されたアカウントとパスワードが丸見えの状態になっているというリスクを抱えています。

 もしユーザーが同じパスワードを違うサイトやSNSサービスでも使い回している場合には、被害はもっと深刻なものとなってしまうかもしれません。マルウェア作者は盗んだアカウントとパスワードを使って様々なWebサービスへのログインを試みるでしょうから、ユーザーの個人情報も漏えいしてしまうリスクがあります。

 Instagramの人気は攻撃者にとっても格好のターゲットになっています。インテル セキュリティは、モバイルセキュリティソフトウェアやパスワード管理ソフトウェアのインストールを推奨しています。また、非公式のマーケットやウェブサイトからダウンロードしたアプリケーションを信頼すべきではありません。マカフィーモバイルセキュリティでは、この脅威を Android/InstaZuna として検出し、ユーザーに通知するとともに、ユーザーのデータ損失を防ぎます。

 マカフィーモバイルセキュリティの詳細については http://www.mcafeemobilesecurity.com をご確認ください。

※本ページの内容は 2017年1月12日更新 McAfee Blog の抄訳です。
原文: Turkish Instagram Password Stealers Found on Google Play 
著者: Yukihiro Okutomi

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