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CES 2017レポート 第6回

指の動きもリアルに再現!

VRの未来が変わるHTCのVIVE向けトラッカーがヤバい

2017年01月05日 17時30分更新

文● ジサトラ ハッチ 撮影●イトー

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VR用トラッカーなどが登場

VIVE TRACKERは手のひらサイズの大きさ。背面の中央に備えたネジ穴ひとつで各機器に固定する構造のようだ

 HTCは米ラスベガスで開催される世界最大級の家電見本市「CES 2017」の開催に合わせた記者発表会にて、「VIVE TRACKER」など、VIVE向けの新ハードウェアを発表した。

 VIVE TRACKERはバットや銃などに取り付けることで、日常世界のものをVR世界に反映できるトラッカー。サイズは直径99.65ミリ、高さ42.27ミリで、重量は85グラム。簡単にいえば、VIVEのコントローラーの丸い部分を切り出したようなもので、取り付けたモノの位置情報を追跡することができる。価格は未定。

 VR用のモーションキャプチャーなどが行なえる「PERCEPTION NEURON(パーセプション・ニューロン)」で知られるNOITOM社のグローブ型コントローラー「NOITOM Hi5」は、VIVE TRACKERを手首の部分に搭載。VR世界で5本の指を使うことができた。

NOITOM Hi5は現地取材をしている編集部のイトーが体験。ボールをつかんだり、指で弾いたり、お手玉をしたりといった、手を使った現実に近い操作が可能

 また、バットに装着してプロ野球選手のトレーニングに活用したり、複数の銃型コントローラーに取り付け、FPSでリアルな銃撃を楽しむことも可能とする。

バットの下部に取り付けたアタッチメントにVIVE TRACKERを装着。本物のバットの重量を感じながら、バッティングが楽しめる。本気で振ると危ないので、VR専門施設のようなアーケード向きだろう

中国のPP GUNの「PP GUN VIVE Controller」は、リコイルフィードバック機能を備えたVR FPS用ガンコントローラー。7800mAhのバッテリーを搭載。価格は229ドル(約2万6700円前後)。日本での発売は不明

 このように汎用性が非常に高いため、VIVE TRACKERはアーケード向けの新しいコンテンツの可能性が広がるように思える。

 ヘッドホン機能を搭載したヘッドストラップ「VIVE DELUXE AUDIO STRAP」も発表。2017年第2四半期に出荷予定、価格は未定。

背面にあるダイヤルにてサイズ調整をすることで、すばやく装着するようになるという。また、3-in-1ケーブルは従来のヘッドストラップよりも快適な配線にしているとのこと。

 加えて、2016年に発表した中国TPCAST社の無線化キットの出荷を2017年の第2四半期に行なうことも発表。価格は249ドル(約2万9000円前後)。本製品は1時間30分のバッテリーと、2msと低遅延を実現する。駆動時間5時間を実現するXLバッテリーは後日利用可能とのこと。

VIVEPORTが月額制に

 さらに、HTCは同社が運営するVRコンテンツ配信プラットフォーム「VIVEPORT」にて、家庭用のVRゲームやアプリの月額制サブスクリプションシステムを、2017年第1四半期から開始することを発表。VR体験施設を盛り上げるためのアーケード向けVRアプリ配信ストアや、医療、建設などのプロフェッショナルツールの促進を目的としたエンタープライズ・アプリストアも開設される。

VIVEPORTのサブスクリプションは、フリートライアルがすでに行なわれている

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